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【CES】ビクター、壁に磁石で“貼る”32型フルHD液晶
-同社初のBDプレーヤーやBDシアターシステムも


会期:1月8日~11日(現地時間)


 日本ビクターの米国子会社JVC Company of Americaは、International CESの期間中に近隣のホテルでプライベートブースを設け、新製品を紹介している。2009年は、1月5日に発表された薄さ7mmの液晶ディスプレイを参考展示したほか、発売予定の新製品として同社初のBlu-ray Discプレーヤーや、Blu-rayサラウンドシステムなどが出展された。


■ 最薄部7mm、重さ5kgで壁に貼れる液晶など

新開発の液晶ディスプレイ。薄さ/軽さをイメージさせるスタンドでの展示も行なわれていた

 参考展示で注目されたのが、32型フルHD液晶ディスプレイ。最薄部7mm、重さは約5kgを実現している。今回の試作機では、マグネットで壁に“貼り付けられる”という興味深いデモを行なっていた。

 このディスプレイは、独自の光学システムや液晶モジュール構造により薄型化を実現したもの。使用資源量を約50%削減。光学/強度/放熱の各性能を維持しながら、モジュールの部品点数は約10分の1まで削減した。


試作機の背面には磁石が あらかじめ鉄板を入れた壁に設置。文字通り“壁に貼る”ことができた

 光源は上下からのLEDエッジライト。チューナは搭載しないが、展示コーナーにはさまざまな置き方が選べるチューナユニットや、テレビに合わせたフラットな形のBD/HDDレコーダ、BDプレーヤーなど周辺機器のデザインモデルを並べて展示。国ごとに必要な機能が異なるテレビ事情に、周辺機器の組み合わせで対応させる狙い。


薄型のチューナユニットは、スタンド部に重ねて置けるほか、縦置きや壁掛けなども行なえる 組み合わせとして、フラットなBDレコーダ(左)やBDプレーヤー(右)も提案している


チューナとディスプレイ間のワイヤレス化(左)や、LEDバックライトの液晶テレビ(中央)もデモ展示していた。また、デジタル一眼レフカメラユーザーなどを対象に、Adobe RGB比96%の色域をカバーした42型フルHD液晶モニタ「LT-42WX70」も展示

 そのほか液晶テレビでは、2008年に米国で発売したiPodドック搭載テレビ「TeleDock」の第2世代モデルが登場。32~46型で2シリーズ計5モデルをラインナップし、いずれも4月に米国で発売される。

TeleDockの46型モデル「LT-46P500」

 32型「LT-32P300」、42型「LT-42P300」、46型「LT-46P300」のP300シリーズはブルーのフロントイルミネーションを、42型「LT-42P500」と46型「LT-46P500」のP500シリーズはホワイトのイルミネーションを採用するモデル。

 液晶パネルは1,920×1,080ドットのフルHDで、120Hz倍速駆動に対応。HDMI入力は3系統。スピーカーは10W×2chのオブリコーンスピーカー。

 主な機能強化として、Dock接続したiPodの音楽再生時、曲名やアーティスト名などがテレビに表示されるようになったほか、PC接続時にはiTunesも画面上に表示できるようになった。また、音楽再生時にiPod内またはUSB接続の機器内にある静止画も表示できる。



■ 同社初のBDプレーヤーや、3.1chのBDシアターシステム

XV-BP1

 ビクターは2008年に同ブースでBlu-rayプレーヤーを参考展示していたが、2009年は製品版が披露された。同社の第1弾モデルとなる「XV-BP1」は、3月に299.95ドルで発売される。

 BD-Live対応のプレーヤーで、BD-ROM/R/REやDVD/CDが再生可能。AVCHDディスクも再生できる。ドルビーTrueHDやDTS-HDなどのデコードに対応。Deep Color、x.v.Color対応のHDMI 1.3端子を搭載するほか、コンポーネント映像出力や、光/同軸デジタル音声出力を備える。

 同じく同社初の製品として、BDプレーヤー一体型の3.1chシアターシステム「TH-SB100」を4月に発売する。価格は699.95ドル。

TH-SB100

 BDプレーヤーと、薄型の3chフロントサラウンドスピーカー“sound bar”、ワイヤレス接続のサブウーファで構成。BDプレーヤーはXV-BP1と同じくBD-Liveに対応。AVCHDディスクも再生できる。なお、デコーダはドルビーデジタルとDTSのみ対応し、6種類のサラウンドモードを用意する。

 アンプ出力はsound bar部分が30W×3ch、サブウーファが100W。スピーカーユニットは左右chが3インチウーファ/0.5インチツイータで、センターが3インチウーファ、サブウーファが8インチ。


■ Everio新シリーズや、イヤフォン新製品も

デュアルSDスロット搭載の「GZ-HM200」など

 デジタルビデオカメラ「Everio」シリーズの新製品も発表。フルHDモデルでは60GB HDD内蔵の「GZ-HD300」、120GBの「GZ-HD320」、SDカードモデルでは、2枚挿入できるデュアルスロット搭載の「GZ-HM200」も用意する。そのほか、スタンダード画質モデルのGシリーズも発売する。

 フルHDモデルはAVCHD記録で新たに24MbpsのUXPモードを採用。120GB HDDモデルではUXPモードで最長11時間記録できる。


最下段がイヤフォンの「Gumi Air」、最上段がヘッドフォンの「HA-S150」

 そのほか、イヤフォンでは装着感を高めた「グミホン」の新製品として、iPod nano/shuffle最新モデルのカラーに合わせた「Gumy Air」(HA-F240)を2月に発売する。価格は14.99ドル。シリコンラバー素材とエアークッションで装着時の快適さを追求していることが特徴。

 また、ヘッドフォンでもiPod nanoのカラーに合わせたカジュアルモデル「HA-S150」を2月に発売。価格は19.95ドル。ハウジングが回転し、収納が容易に行なえる。



□2009 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
【2009 International CESレポートリンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/2009ces.htm

( 2009年1月10日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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