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Video Electronics Standard Association(VESA)は、ディスプレイ用デジタルインターフェイス「DisplayPort」について、報道関係者向けに説明会を開催。DisplayPortの現状を報告するともに、4K/2Kといった高解像度映像や、3Dコンテンツへの対応を図る方針を明らかにした。
デジタルディスプレイ接続規格としては、家電系で多くの製品に採用されているHDMIがあるが、DisplayPortは、PCディスプレイ向けのDVIや、機器内デジタル接続用の「LVDS」の置き換えを狙っている。液晶パネルがDisplayPortにネイティブ対応することで部品点数の削減などが可能となるなどのメリットがある。
現行バージョンの1.1では著作権保護規格のHDCPをサポート。Blu-ray Discビデオなどの著作権保護コンテンツの再生にも対応している。
今回、最新バージョンとなる1.2の技術仕様を2009年第1四半期の策定すると発表。まずは、1レーン当たりのデータ伝送速度を5.4Gbpsまで引き上げ、4レーンの合計21.6Gbps(従来は10.8Gbps)と大幅に高速化。これにより3D映像や、3,840×2,160ドットの4Kディスプレイにも対応可能で、より多bit値の映像伝送も行なえるという。 なお、HDMIの規格化を推進するHDMI Licensingも7日に次世代HDMIで、4Kや3Dなどに対応する方針を発表している。
また、複数のディスプレイへの同時出力にも対応。2つの2,560×1,600ドットディスプレイへの同時表示や、4つのWUXGA(1,920×1,200ドット)映像を一つの端子から出力可能となる。加えて、AUXチャンネルも高速化。USBのデータや、ディスプレイ上のカメラやマイクの映像/音声データなどの伝送に対応する。また、Appleの新MacBookなどで採用されているDisplayPortのミニコネクタについても規格内に含まれる予定で、Appleも強く関わっているという。
□2009 International CESのホームページ(英文) ( 2009年1月11日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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