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キヤノン株式会社は、SD解像度記録のMPEG-2ビデオカメラ「iVIS FS21」を1月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は7万円前後の見込み。月産台数は20,000台。 FS21は、2008年4月に発売された「iVIS FS10」の後継機。映像エンジン「DIGIC DV II」や、光学37倍ズームといった基本性能はそのままに、レンズ周辺部や液晶モニター部の見直しにより、従来機種に比べて幅を約3mm薄くし、約8%の小型化を実現。外形寸法は約55×121×59mm(幅×奥行き×高さ、グリップベルト含まず)、重量も本体のみで約225g(撮影総重量約285g)と、25g軽くなっている。 内蔵フラッシュメモリの容量も8GBから16GBに強化。本体にはSD/SDHCスロットも装備し、撮影した動画や静止画を内蔵フラッシュメモリからSD/SDHCカードへコピーすることもできるが、逆方向のコピーはできない。 撮像素子やレンズはFS10から変更はなく、1/6型総画素数107万画素のインターレースCCDを搭載。レンズは光学37倍「キヤノンズームレンズ」(F2.0~5.2)で、焦点距離は35m換算で47.1~1,743mm(16:9)。DIGIC DVIIの画像処理により、画質劣化を伴わずに48倍までのズームを行なえる「アドバンストズーム」(焦点距離41.7~2,002mm/35mm換算、16:9)も利用可能。手ぶれ補正は電子式。
最低被写体照度については、従来の約8ルクス(ナイトモード時約2.1ルクス)から、6.5ルクス(同約1.7ルクス)に向上している。また、本体にはミニビデオライトも内蔵する。 録画モードは「XP」(約9Mbps)、「SP」(約6Mbps)、「LP」(約3Mbps)の3種類、静止画はJPEG形式で1,152×648/640×480ドットで従来モデルと同じ。 液晶モニターは2.7型ワイドカラー液晶(約12.3万ドット)で、暗いところでの撮影時に、液晶モニターの明るさを抑える「低輝度」を追加。なお、EVFは搭載していない。
新機能として、ハイビジョンモデル「HF S10/HF20」で搭載された、スナップ写真感覚で4秒間の動画を撮影し、内蔵の音楽と一緒に再生できる「ビデオスナップ」や、撮影ボタンを押す3秒前までさかのぼって録画ができる「プレREC」も搭載している。
付属のバッテリパック「BP-808」とバッテリチャージャ「CA-570S」を利用して、20分間の充電で約60分の撮影ができるクイックチャージ機能を新たに装備。フル充電時間も約190分から約140分に短縮されたほか、低消費電力化によりフル充電の付属バッテリで約3時間35分(SPモード、内蔵メモリ使用、液晶モニターの明るさ:ノーマル、AF 合焦時)の連続撮影が可能になった。 入出力端子は、AVミニ出力、外部マイク入力、ヘッドホン(AVミニ出力兼用)、USB端子(mini-B)を装備。ステレオビデオケーブル「STV-250N」、USB インターフェイスケーブル「IFC-400PCU」、コンパクトパワーアダプタ「CA-570S」、バッテリーパック「BP-808」、リストストラップ「WS-30」、PIXELA Application Disc、デジタルビデオソリューションディスク、音楽データディスクが付属する。
□キヤノンのホームページ http://canon.jp/ □ニュースリリース http://cweb.canon.jp/newsrelease/2009-01/pr-hf-s10.html □製品情報 http://cweb.canon.jp/ivis/lineup/standard/fs21/index.html □関連記事 【2008年1月29日】キヤノン、8GBメモリ/SDカード記録対応のビデオカメラ -重量260g。ズーム/撮影時間が向上したDVDモデルも http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080129/canon2.htm ( 2009年1月15日 ) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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