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三洋、防水Xactiに初の720p記録モデル。横型も登場
-静止画さかのぼり記録対応。約171gの薄型軽量モデルも


DMX-WH1

2月20日より順次発売

標準価格:オープンプライス


上がDMX-CA9、下がDMX-CG10
 三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの720p撮影モデル3製品を2月20日より順次発売する。

 ラインナップは、防水対応が2モデルと、薄型筐体が1モデルの計3製品。防水型は初めて720p撮影に対応したほか、Xactiで初となる横型モデルも用意している。価格はオープンプライスで、店頭予想価格と発売日は下表の通り。



特徴 型番 カラー 発売日 店頭予想価格
防水対応/縦型 DMX-CA9 ブラック(K)
レッド(R)
グリーン(G)
3月13日 5万5,000円前後
防水対応/横型 DMX-WH1 ホワイト(W)
イエロー(Y)
3月19日 6万円前後
縦型スリム DMX-CG10 ブラック(K)
ピンク(P)
ブルー(L)
2月20日 4万5,000円前後



■ 防水対応で、初の横型も

 「DMX-CA9」と「DMX-WH1」は、720p記録型では初となる防水モデル。同社は「世界初の防水ハイビジョンムービー」としている。「DMX-WH1」は、同日に発表されたフルHDモデル「DMX-FH11」と同様に、Xactiで初の横型モデルでもある。縦型のDMX-CA9は、2008年5月に発売した「DMX-CA8」の後継で、筐体は継承している。

 防水性能は、いずれも「JIS C 0920防水保護等級」でIPX8(水中での操作が可能なレベル)に準拠。CA9は水深1.5mまで、WH1は3mまで対応する。雨天時や、スキー/スノーボードなどのウインタースポーツ、マリンスポーツでの利用も想定する。

防水/横型の「DMX-WH1」

 横型モデルのWH1は、低いアングルからの撮影時に利用できるよう、通常の動画撮影ボタン以外にも前方側面に「Sub Rec」ボタンを装備。記録メディアは内蔵メモリ43MBと、SD/SDHCメモリーカード(32GB対応)。また、両モデルでは、CMOS解像度や光学ズーム倍率などが異なる。


DMX-CA9 DMX-WH1 WH1はレンズ周りのデザインも防水をイメージさせる

側面のSub Recボタン Sub Recボタンの使用例 操作ボタン部

 CA9は1/2.5型約902万画素、WH1は1/6型約110万画素のCMOSを搭載。720p動画撮影時の有効画素数はそれぞれ約731万画素、約97万画素。静止画は約900万画素、約110万画素となる。CA9は新開発の「プラチナΣ-IIエンジン」と高速読み出しCMOSの高速処理で720p動画と900万画素静止画の記録を実現した。

 動画の記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(.MP4)で、撮影モードは「HD-SHQ」(1,280×720/30fps/9Mbps)、「TV-HR」(640×480/60fps/6Mbps)、「TV-SHQ」(640×480/30fps/3Mbps)の3種類。静止画はJPEGで、CA9が3,456×2,592ドット(画素補間で,000×3,000ドット)、WH1が1,184×888ドット(同1,600×1,200ドット)まで対応する。

DMX-CA9の筐体は、従来モデルCA8を継承

 動画撮影では新開発の3次元デジタルノイズリダクションを搭載。ノイズで消費するビットレートを映像信号に割り当てることで圧縮効率を10~15%改善し、変動するランダムノイズを低減させるという。

 新機能として、静止画の連写で任意のポイントから前にさかのぼって複数枚分を記録できる「リバース連写」を搭載。静止画のシャッターを押し続けるとバッファ内に一時的に記録を続け、撮影したい時点が過ぎたところでシャッターを離すと、そのポイントから一定時間前に記録されたデータが静止画として出力される。

 両機種ともリバース連写は2種類の解像度で記録可能。CA9は「9M連写」(3,456×2,592/1.6fps/13枚)と「2M連写」(1,600×1,200/7fps/15枚)の2モードで、9M連写では約8.1秒前、2M連写では約2.1秒前までを記録できる。WH1は、「2M連写」(1,600×1,200/13fps/29枚)と「1.1M連写」(1,184×888/13fps/30枚)の2モードで、約2.2秒前、約2.3秒前まで記録可能。

DMX-CA9の筐体構造

 光学ズームはCA9が従来と同じ5倍(F3.5~4.7)で、WH1は30倍(F1.8~4.3)まで対応。動画撮影時の焦点距離(35mm換算)はCA9が38~190mm、WH1が43~1,290mm。手ブレ補正は動画/静止画とも電子式。動画/静止画ともに利用できる顔検出機能を搭載し、いずれも12人まで検出できる。動画の最低被写体照度はCA9が約4ルクス、WH1が約3ルクス。静止画のISO感度はオート(50~400相当)と、最高1,600のマニュアル。

 液晶モニタはいずれも2.5型/約15万画素で、明るさ調整は7段階。285度まで回転できる。いずれもAV出力としてコンポジットを搭載。さらに、WH1は本体にHDMI出力も備える。パソコンとの接続はUSB 2.0で行なう。ステレオマイクとモノラルスピーカーを内蔵する。


WH1は本体にHDMIも装備(右)。バッテリ部などを含め、堅固な防水構造を採用している

 付属バッテリはCA9がDB-L20(720mAh)、WH1がDB-L50(1,900mAh)。動画の連続撮影時間はCA9が約70分(実撮影約40分)、WH1が約200分(同約110分)。静止画はそれぞれ約170枚、約450枚。

 外形寸法と重量は、CA9が70.4×40.5×111.4mm(幅×奥行き×高さ)、約249g(電池/カード含む)。WH1が58.7×112.4×62.8mm(同)、約354g。



■ 重さ約171gのスリムハイビジョンモデル

「DMX-CG10」

 「DMX-CG10」は、外形寸法が72×38×112.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量約171g(電池/SDカード込みで約188g)という薄型/軽量を特徴とした720p記録モデル。従来モデル「DMX-HD800」に比べ体積で約2.5%、重量で約10%の削減を行なったことで携帯性を高めた。

 撮像素子は1/2.33型約1,066万画素CMOSで、有効画素数は720p動画が約828万画素、静止画が約1,000万画素。記録メディアは40MBの内蔵メモリとSD/SDHCカード(32GB対応)。新開発「プラチナΣ-IIエンジン」と高速読み出しCMOSで高速処理を実現している。また、上記のCA9/WH1と同様に動画の3次元ノイズリダクションも搭載。

 動画記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(.MP4)。動画撮影モードは「HD-SHQ」(1,280×720/30fps/9Mbps)、「TV-HR」(680×480/60fps/6Mbps)、「TV-SHQ」(640×480/30fps/3Mbps)の3種類。静止画はJPEGで、最大3,648×2,736ドット(画素補間で4,000×3,000ドット)。


薄型/軽量が大きな特徴。特に、持ち手部分が薄型化されている

DMX-CG10

 CA9/WH1と同様に、静止画連写でバッファに記録し続けることで、複数枚のさかのぼり撮影ができる「リバース連写」を搭載。「10M連写」(3,648×2,736/1.3fps/11枚)と「2M連写」(1,600×1,200/7fps/14枚)の2モードで、10M連写では約8.4秒前、2M連写では約2秒前までを静止画として書き出せる。

 レンズは光学5倍ズーム(F3.5~3.7)で、動画の焦点距離は35mm換算で40~200mm。静止画/動画の両方に対応した電子式手ブレ補正機能と、12人までの動画/静止画顔検出機能も備えている。動画の最低被写体照度は約4ルクス。静止画のISO感度はオート(50~400相当)と、最高1,600のマニュアル。液晶モニタは3型/約23万画素で、HD800(2.7型)より大型化した。

 付属バッテリはDB-L80(700mAh)で、連続撮影時間は動画が約70分(実撮影約40分)。静止画は約180枚。コンポジットAV出力と、USB端子を搭載。ステレオマイクとモノラルスピーカーを内蔵する。


□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0901news-j/0121-1.html
□製品情報
http://www.sanyo-dsc.com/
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( 2009年1月21日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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