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ソニーは、リニアPCM録音が可能なステレオICレコーダ2モデルを2月21日に発売する。内蔵メモリ4GBの「ICD-SX900」と、2GBの「ICD-SX800」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はSX900が25,000円前後、SX800が2万円前後の見込み。
ボディカラーは、SX900がダークシルバー、SX800がシルバー。内蔵メモリ容量とボディカラー以外の仕様は共通。新開発の高性能マイクユニットを搭載し、録音品質を向上したICレコーダで、リニアPCMや同社独自形式の「LPEC」での録音に加え、同社ICレコーダ「SXシリーズ」として始めてMP3形式での録音に対応した。 マイクは左右のステレオマイクと、指向性録音のためのセンターマイクを搭載。指向性スイッチで、ステレオマイクとセンターマイクを切替でき、ステレオ録音時には楽器演奏などの臨場感ある録音が可能。センターマイク時にはマイクを向けた方向の声を集中的に録音する。 ステレオ/センターマイクのいずれも10mm径の高感度タイプで、ステレオマイクは同社従来モデル「ICD-SX88/78」に比べて、ノイズレベルを約1/3に低減。小さな音でもクリアに録音できるようにしたという。センターマイクもICD-SX88/78と比較して約3倍に感度を向上し、広い会場での講演などの指向性録音に活用できる。 また、新たに内蔵マイクの周波数特性を録音シーンにあわせて最適化する「Microphone Frequency Optimizer」を搭載。「音楽」、「マニュアル」モードでは楽器の音を忠実に録音するため高低域をフラットに伸ばしてバランスの良い周波数特性に最適化。一方、「口述」、「会議」、「高感度」の各モードでは、音声帯域に影響の無い低域を自然にカットして録音するという。なお、「マニュアル」モードでは、録音レベルの調整が可能となっている。
録音形式はリニアPCMとMP3、LPEC。リニアPCMは16bit/44.1kHzと16bit/22.05kHzが選択可能。MP3は192/128kbps(ステレオ)と48kbps(モノラル)の3モード、LPECはSTHQ/ST/STLP(ステレオ)と、LPEC SP/LPEC LP(モノラル)の5モードを用意する。ステレオミニの外部入力端子も装備し、外部機器からの録音も可能となっている。 録音スタートの5秒前から録音を開始できる「プリレコーディング機能」やエアコンやプロジェクタのファンノイズを低減する「ローカットフィルター」、過入力による歪みを防止する「デジタルリミッタ」なども搭載。風切音を低減する「ウィンドスクリーン」や、スタンドも付属する。
リニアPCM/MP3/LPECの再生のほか、WMAファイルの再生も可能。対応ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが32~192kbps。なお、DRMつきのファイルの再生には非対応となっている。ヘッドフォン出力のほか、16mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は150mW。高/低域のノイズを低減する「ノイズカット」や、1/4~3倍速、36段階の速度調整が可能な「デジタルピッチコントロール」も搭載している。 電源は単4ニッケル水素充電池×2本。USBを介してパソコンからの充電のほか、別売のUSB-ACアダプタからの充電も可能。録音時の連続利用時間は19時間(16bit/44.1kHzリニアPCM)/17時間(MP3 192kbps)。 外径寸法は130×31.3×15.4mm(縦×横×厚み)。重量は約75g。MP3、リニアPCMファイルはUSB接続したパソコンにドラッグ&ドロップで転送可能。LPECの転送やMP3変換機能、CD録音機能を備えたPC用ソフトウェア「Digital Voice Editor Ver.3.2(DVE)」やサウンド編集ソフト「Sound Forge Audio Studio LE」を同梱。対応OSはWindows XP/Vistaで、DVEのみWindows 2000にも対応する。 □ソニーのホームページ ( 2009年1月21日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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