編集後記 7月29日版(毎週金曜日更新)


Watchシリーズ編集後記ファミリー
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 地上アナログ放送が停波(被災3県を除いて)。とても感慨深い、といいたいところですが、大規模イベントも無ければ、自宅もCATVのデジアナ変換のため、その瞬間を見届けることもできず……。まさに粛々と停波したという印象でした。しっかり準備して、うまく移行ができたということで、ある意味理想的な展開になったんじゃないかと思います。移行後のトラブルも(我々メディアが期待したほど?)多くは無かった印象です。まだ3県で放送が続いているということもありますが、停波という大きな時代の変化を迎えたにもかかわらずするっと流れていってしまうのは、2011年それどころではない激変が、そこかしこで起きているからなのかもしれません。

 停波を記念して、ではないですが、AV Watchでも初のイベント「AV Watch Meeting with REGZA」を開催します。本誌執筆陣はもとより、企画、開発陣も多数参加いただけるということで、製品発表会並の充実ぶりです。REGZAに興味がある、タイムシフトを試してみたい、といった方には絶好の機会かと思います。皆様の参加をお待ちしております。

(usuda@impress.co.jp)

 終了しましたアナログ放送。NHKと在京キー局の放送終了画面を記事に掲載しましたが、これがなかなか一苦労。なにせアナログ受信用アンテナはとっくの昔に葬り去っていたので、埃まみれの室内アンテナを引っ張り出して、昔のDVDレコーダで受信に挑戦。

 ろくに電波が入らないので、部屋の中で面白い格好をしながらアンテナを様々な方向に向けて電波をキャッチ。それでも無理なので、長いアンテナケーブルに付け替えて、庭に出て通報されそうな格好でアンテナを構えて……みたいな事を繰り返しておりました。まあ、苦労の反面、放送自体は意外にスッキリ終わったなという印象でした。

 それにしても、昔のDVDレコーダを引っ張り出すと、古い番組が沢山入っていて面白いですね。今では見なくなった一発屋芸人が大活躍していたり……。部屋の掃除をしていると昔の漫画や卒業文集などが出てきて掃除が進まなくなる話はよくありますが、あれのデジタル版という塩梅。書籍や映像、音楽、写真などを自宅サーバーやクラウドに大量保存し、いつでもどこでも取り出せる時代になると、こういう感覚は減っていくのかもしれません。


(yamaza-k@impress.co.jp)

 私の場合は、レコーダのRD-H1やら地アナ内蔵のアップスキャンコンバータやらを引っ張り出して臨みました。VHFアンテナは、昔使っていた屋外用をつないで無造作にモニタの上に置いただけなのに、ノイズ混じりでもとりあえず画は映せるというアナログの強みを改めて実感。終わり方はあっさりしたものでしたが、ようやくこれからが始まりということで、今まで度々「地デジになるとこんなメリットが」とアピールされていたことがどこまで実現していくか、期待したいです。

( nakaba-a@impress.co.jp )