「東京国際アニメフェア2009」レポート【Blu-ray編】
-「クイーンズブレイド」など新作アニメBD/DVD同時発売
世界最大級のアニメ総合見本市、東京国際アニメフェアが18日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は3月18日~21日までだが、18日~19日はビジネスデーとなっている。当日券は一般が1,000円、中高生が500円。主催は東京国際アニメフェア実行委員会。
総出展社数は昨年の289社から255社へと減少しているが、動員数は昨年の126,622人を越える、13万人を想定しているビッグイベント。アニメ関連各社がブースを構え、ビジネスデーの初日2日間は商談がメインとなるが、パブリックデーの土日は、新作アニメの紹介を中心とした、様々なイベントが予定されている。
テレビアニメや劇場用アニメの新作情報に注目が集まるところだが、ここではBlu-ray化がアナウンスされた新作情報を中心にピックアップしてレポートする。
■ メディアファクトリー
アニメフェアに合わせ、積極的なBlu-ray展開を明らかにしたのはメディアファクトリー。4月からテレビアニメ放送が開始される「クイーンズブレイド 流浪の戦士」と「タユタマ」の2作品が、6月25日からBlu-rayとDVDビデオで同時発売されることが明らかになった。
「クイーンズブレイド 流浪の戦士」は、セクシーな女性キャラクターが多数登場するゲームブックのシリーズを原作としたテレビアニメ。華麗なビキニアーマーを纏った女戦士達がバトルを繰り広げるという内容であり、テレビアニメ版ではどこまでその持ち味を活かした描写を展開できるかに注目が集まっている。
BD/DVDの第1巻は6月25日に発売。2話収録で、BDビデオ版は7,350円、DVDビデオ版は6,300円。BD版の映像は1080i/16:9で、音声はリニアPCM収録。予約先着特典としてお風呂ポスターが付属。初回生産分には2枚組のCDや、収納BOXなどが付属。各巻に映像特典として、新作アニメも収録予定だ。
美少女キャラクターが多数登場する作品だが、第1巻のDVD/BDビデオは6月25日発売。価格は2話収録でBDビデオ版が7,140円、DVDビデオが6,090円。BDの映像は1080p/16:9で、音声はリニアPCMで収録予定。7月24日、8月25日、9月25日、10月23日、11月25日と6巻まで連続リリース予定で、価格は第1巻と同じ。各巻に映像特典としてオリジナル新作アニメを収録予定だ。
■ 聖闘士星矢の新OVAがBD/DVDで発売
トムス・エンタテイメントのブースでは、6月24日にバップから発売予定のOVA「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS冥王神話」(全13話予定)を紹介。そのリリースメディアにDVDだけでなく、BDも含まれていることが明らかになった。第1巻の価格はBDビデオが7,560円、DVDが6,510円。2話収録で、BDは片面1層。1080p/16:9をMPEG-4 AVCで収録。音声はリニアPCMステレオで収めている。
ご存知、テレビアニメも大ヒットした車田正美による世界的人気コミック「聖闘士星矢」を題材とした作品で、OVAの原作となっているのは週刊少年チャンピオンで連載されているコミック(車田正美原作/手代木史織コミック化)。舞台は“星矢”の時代から約200年近く遡る18世紀のヨーロッパで、女神アテナの聖闘士(セイント)と、冥王ハーデスによる聖戦が描かれる。1巻以降、隔月リリース予定だ。
■ バンダイビジュアル
アニメのBlu-ray化を積極的に推進しているバンダイビジュアルのブースでは、5月26日発売の「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」のBDや、3月27日発売の「エウレカセブン」BD-BOX 第1弾、4月に発売される「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」や「マクロスF」第9巻のBOX、低価格かつ、大規模なラインナップでのリリースが発表されたPSP用UMDビデオソフトなど、発売前のソフトが展示。
また、劇場公開前にBD/DVD化が発表されてファンを驚かせた、エウレカセブン劇場版「ポケットが虹でいっぱい」のプロモーション映像も楽しむことができる。
ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版のBD | エウレカセブンのDVD-BOXとBD-BOX | コードギアス R2 のBD/DVD-BOX |
UMDビデオのラインナップも展示している | 宇宙をかける少女のBDビデオも展示 | エウレカセブン劇場版のプロモーション映像も必見だ |
画面撮影が許可されなかったので文章で説明すると、ガンダムの名シーンが画面上に無数に浮遊。特定のシーンを選ぶとそのシーンが大画面で再生され、画面左に用意されたコメントウインドウに、他ユーザーの映像に対するコメントが随時表示される。視聴者は自身でコメントを入力したり、楽しいと感じたシーンで☆マークを投じたりすることが可能。多数のシーンが浮遊する俯瞰画面では、各シーンから☆マークが飛び散っている様などを観ることができ、「どのシーンが今話題になっているのか」、「このシーンが気に入っている人は他にどんなシーンを見ているのか」といった条件から、その他の配信動画に渡ることができる。
「1話から順番に再生する映像配信ではない、新しいサービスの形を模索している段階」(セリウス)とのことで、具体的なサービス開始時などは未定。デモはPLAYSTATION 3で動いていたが「プラットフォームも含めて、検討段階」だという。
■ アニプレックス
アニプレックスブースでは、5月27日に発売予定の「BLOOD THE LAST VAMPIRE」Blu-ray版(ANSX-5025/5,040円)を展示。最大の特徴は、ニューテレシネHDマスターを使ったものと、デジタルデータマスターを使ったものの、2種類の本編映像を収録していること。音声はDTS-HD Master Audio 5.1chとリニアPCMステレオで収めている。
同社のブースでは、4月から再びテレビアニメ化される「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」を強力にプッシュ中。ブースにはアルフォンスの像が置かれ、軍服に身を包んだコンパニオンが出迎えてくれる。
そのほかにも「空の境界」DVDシリーズや、2009年公開予定の「魔法少女リリカルなのは」劇場版の情報、「R.O.D」や「かみちゅ!」のスタッフが再結集していることで話題の「ザ☆宇宙ショー(仮題)」も紹介。個人製作とは思えないクオリティの宇木敦哉氏企画アニメ「CENCOROLL」(センコロール)にも注目だ。
http://www.hagaren.jp/
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【2月17日】アニプレックス、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」をBlu-ray化
-5月27日発売。新HDマスターとデジタルマスターの2種類収録
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090217/aniplex.htm
■ その他
眠眠打破マンとのツーショット | お客さんのおでこにラーメンマンの「中」シールをペタリ。一般日にも様々なイベントが予定されている | ラーメンマンのコスプレをした森下悠里さん | 「キン肉マンファンの兄達に自慢したい」と感想を語った |
コミックスウェーブのブースでは、DVD/Blu-ray化もされている新海監督のアニメ「雲のむこう、約束の場所」のプロモーション映像を上映。その末尾に「サービスプライス版DVD発売決定」のテロップが表示された。担当者に聞くと「具体的な発売日や価格は決定していないが、現在、より購入しやすい価格のDVD版リリースを予定している」という。
ジェネオンユニバーサルブースのメイドさん | タユタマのヒロイン、ましろも登場 | パチンコから生まれた異色のテレビアニメ「うみものがたり」も夏にテレビアニメ化予定だ | 宇宙戦艦ヤマトが2009年、新作劇場版として公開予定 |
(2009年 3月 18日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]