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ローランド、世界最小の卓上型HDMI 4×4マトリクススイッチャー。約30万円

 ローランドは、ビデオスイッチャー、スケーラー、オーディオミキサーをA4半分という世界最小サイズにまとめた、HDMI対応卓上型マトリックス・スイッチャー「XS-1HD」を8月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30万円前後(税込)。ステージ・展示会などイベントや会議、結婚式での活用を想定している。

XS-1HD

 4系統のHDMI入出力を備え、解像度は最高1,920×1,200ドット/60pまで対応。ビデオカメラやパソコン、タブレットなど最大4台からの映像入力を、縦横に配列された操作ボタンで自由にスイッチングし、最大4種類の画面に出力して映像演出が行なえる。一般的なマトリクス・スイッチャーの45cmよりも横幅を抑え、操作には専用コントローラも不要。A4サイズの半分程度で、コントローラも一体化したコンパクト設計で持ち運びやすくしたという。

最大4台の映像入力を4種類の画面に出力できる

 HDMI入力の全てに個別設定できるスケーラーを内蔵し、異なる解像度の映像間で出力解像度に合わせてスイッチング可能。内部の信号処理は10bit/4:4:4で、入力された映像ソースを劣化させずに出力できるとする。画面表示(スクリーンモード)は3種類で、「マトリックスモード(最大4台に別々の映像を出力)」、「スイッチャーモード(PinPやキー合成、ディゾルブを使ったリアルタイムな映像演出が可能)」、「スプリットモード(最大3つのPinPを1つの画面内に合成)」が利用可能。

背面

 HDMI音声とアナログのオーディオ入力をミキシングできるデジタルオーディオミキサーを搭載し、映像のスイッチングに音声の切り替えを連動させる「オーディオフォロー」機能も備える。パネルの状態を計16個記憶できるメモリー機能も備え、シーンや用途に合わせて設定を保存してワンタッチで呼び出しできる。

 上面パネルには入力チャンネルを切り替えるクロスポイントボタンと、画質・スケーリング・PinPの子画面位置・音量などをコントロールするクイックエディット、トランジション、メインレベルメーターなどを装備。外形寸法は328×117×57mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.2kg。