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"劇場空間都市”東京ミッドタウン日比谷が'18年3月29日オープン。TOHOシネマズも

 三井不動産は、千代田区有楽町一丁目の再開発プロジェクト(仮称:新日比谷プロジェクト)の正式名称を「東京ミッドタウン日比谷」に決定。2018年2月1日に竣工し、3月29日にグランドオープンする。商業フロアの約60店舗も決定し、4階と5階には11スクリーン約2,300席のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 日比谷」が出店する。

東京ミッドタウン日比谷

 東京ミッドタウン日比谷は、地上35階、地下4階、延床面積約189,000m2のオフィス・商業などから構成される複合施設。最高高さは約192m。日比谷公園を眼下に望むオフィスフロアは、9、10階のロビー階から11~34階に展開。また、6階の「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」では「ベンチャー企業や大企業などの多種多様な人材が集結したコミュニティを掲載し、ビジネス支援の場の提供や新産業創出を支援する」という。

オフィスロビー
配置図

 商業フロアには、日比谷公園ビューを活かしたレストランや、ライフスタイルショップを展開し、4、5階がTOHOシネマズ日比谷となる。6階には空中庭園「日比谷テラス(仮称)」、1階の広場空間「日比谷ゲートプラザ(仮称)」には、映画・演劇等の国際的なエンターテインメントイベントを誘致・開催する予定という。なお、東京ミッドタウン日比谷の開業に合わせて、東京・有楽町にある「TOHOシネマズ日劇」は、2018年2月上旬をもって閉館する。

TOHOシネマズ日比谷
日比谷テラス(仮称)
日比谷ゲートプラザ(仮称)

 2008年に開業した港区赤坂の「東京ミッドタウン」に続き2つめのミッドタウン。「JAPAN VALUEを世界に発信し続ける街」というミッドタウンのビジョンに加えて、日比谷公園に近接していることや、大人が集まる、芸術文化の街という日比谷の特性を活かした街づくりを行なう。

 "劇場空間都市”を商業フロア共用部のデザインコンセプトとし、芸術文化・エンターテインメントの聖地日比谷にふさわしい、大人の魅力に溢れた明るく華やかな空間を創出。地下のアーケードには、かつて日比谷の象徴であった三信ビルディングをモチーフに、モダンなデザインで再構築することで「街の記憶を継承する」としている。

1階アトリウム
商業フロア

 防災・BCP対策として、世界最新性能の制振効率を達成するという新世代の制振装置「HiDAX-R」を導入し、震度7クラスの地震に対して、耐震安全性や事業継続性を確保。千代田区最大級の約5,000m2の一時滞在施設の整備や200m2の備蓄倉庫の設置で、3,000人の帰宅困難者を受け入れ可能としている。また、耐震性能に優れた中圧ガス管で発電できるガスコジェネレーションシステムを導入し、系統電力供給停止時にも一定の電力供給が行なえる。