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上野に大型シネコン。オープン直前「TOHOシネマズ 上野」を見てきた
2017年10月31日 15:04
11月4日にグランドオープンする、上野御徒町エリアの新たな複合商業施設「上野フロンティアタワー」を報道関係者らに事前公開する内覧会が開催。目玉の施設である「TOHOシネマズ 上野」や、核テナントの「PARCO_ya」などが披露された。
上野フロンティアタワー(東京都台東区上野3-24-6)は、JR御徒町駅を降りて徒歩3分、百貨店の松坂屋上野店に隣接。パルコの新業態「PARCO_ya」(パルコヤ)が1~6階に68店舗で展開する。地下1階は、松坂屋上野店が観光案内所などの機能を持つ売場「上野が、すき。ステーション」を開設する。
かつて東宝の上野エリアの映画館としては、1954年にオープンした上野東宝劇場が営業していたが、2003年に閉館。今回、都内12番目のTOHOシネマズとして、上野に再び映画館を開業する形となる。
TOHOシネマズは7階~9階に8スクリーン/約1,400席を備え、全スクリーンに、高音質のリボン・ドライバー・テクノロジーを搭載したラインアレイ型の「ヴィヴ・オーディオスピーカー」を採用している。
メインとなるスクリーン3は333席で、スクリーンサイズは14.4×6m(幅×高さ)。音声は全スクリーンがデジタル5.1chとなる。
上映作品は、ハリウッド大作や注目の邦画などに加え、秋葉原から徒歩圏内の立地ということで、アニメ作品に注力するのも特徴。支配人の大原佑介氏は、「アニメファンに喜んでいただける企画を考えていきたい」とコメントしており、最新作に限らず、特集上映なども含めた取り組みを進める。映画以外にも、デジタルプロジェクタを活用したコンサートや演劇などのライブビューイングも積極的に行なうという。
グランドオープンは上野フロンティアタワーと同じ11月4日だが、これに先駆けてTOHOシネマズは11月1日を“ファーストデイ”として、2日までの限定で「君の名は。」を特別上映するほか、「ブレードランナー 2049(字幕版)」や「Fate/stay night Heavens Feel 第一章」なども上映する。上映時間などの詳細は、TOHOシネマズ 上野のサイト内で案内している。
11月17日公開のアニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星」に合わせて、会員のシネマイレージカードに、GODZILLA仕様のオリジナルカードが11月2日から数量限定で発売されるが、TOHOシネマズ 上野限定となるスペシャルデザインカードも2,000枚用意して4日から発売。ポリゴン・ピクチュアズ制作の新しい“ゴジラ”が、TOHOシネマズ 上野に絡みつくイラストとなっている。
また、11月4日から6日までの3日間限定で、来場者に先着で「BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS」×「TOHOシネマズ 上野」の非売品ポストカードをプレゼント。各日先着1,000枚、1人1上映回につき特典1枚となる。
このほか、オープニングイベントとして、11月8日には、9月に行なわれたライブイベント「けものフレンズLIVE」のダイジェスト映像を大画面で楽しめる上映会&トークショーが開催。キャストの尾崎由香、本宮佳奈、根本流風、田村響華が来場する。時間は19時~と21時30分~の2回を予定。11月5日には、「花の詩女 ゴティックメード」を20時から上映。終了後に、永野護監督らを招いたトークショーも行なう。
美術館や博物館なども多い上野に関連し、パルコが配給する「ゴッホ~最期の手紙~」を上野美術館と協力してアピールするといった展開も進めている。
大原支配人は「設備や上映作品だけではなく、おもてなしで満足度の高いサービスを提供したい」としており、アニメファンや、海外旅行者などを含めた幅広い層にとって楽しめる場所となることを目指すという。
飲食のコーナーには、“お箸できれるやわらかいとんかつ”で知られる上野 井泉 本店とコラボした「井泉のカツサンド・ソース味」のフレーバーポップコーン(360円)を上野限定/数量限定で販売する。
PARCO_yaには地元企業なども出店。案内ロボット実証実験も
上野フロンティアタワーの核店舗となるPARCO_yaには、「うえの やぶそば」や、日比谷花壇など地元ゆかりの店舗も。12月に上野動物園でパンダの赤ちゃんが公開されることにちなんで、文具などのパンダ関連グッズも豊富に用意する。
パルコが、日本ユニシスと共同で開発した案内ロボット「Siriusubot(シリウスボット)」の実証実験も行なわれる。音声認識やタッチパネルを使って店舗を探すと、その場所まで自走して案内してくれるほか、「おなかが減った」と話しかけると、おすすめの飲食店を教えてくれる。日本語と英語に対応。実証実験の期間は11月12日まで。