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ソニーの技術を使ったARグラスで、東日本大震災前の画像を風景に重ねて表示

 東日本大震災の津波により、甚大な被害を被った仙台市若林区の荒浜エリア。その複数箇所で、ソニーの光学デバイス技術を採用したARグラスをかけ、震災前や震災時の画像を実際の風景と重ね合わせて見る事ができる「せんだいAR HOPE TOUR」が11月22日に実施される。主に震災・防災関係者などを対象としている。

LMX-001 holographic waveguide display

 「せんだいAR HOPE TOUR」は、近畿日本ツーリスト東北、および近畿日本ツーリストが震災による防災・復興の記憶の継承を狙いとして実施する、復興ツーリズムの取り組みの一環となる実証実験。

 ソニーが開発した、ホログラム光学技術を用いたディスプレイモジュール「LMX-001」を活用。解像度は419×138ドットで、画角は水平19度、垂直6度。1mmの薄型レンズを使い、ディスプレイ輝度は最大2,000nit。シースルー透過率は85%以上。開発に必要な全てのコンポーネントが含まれるLMX-001 Development kitも提供している。

 LMX-001は、既に保護メガネやヘルメットのメーカーなど、様々な企業との実証実験を実施し、AR体験の応用領域の拡充を進めているという。

 ソニーでは、「今回のKNTグループへの協力を通じて新たな体験と次世代への記憶の継承をサポートしていく」としている。