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映画館で多人数で楽しむ“VR映画”'18年3月スタート。VAIO、東映、クラフター協力

 VAIOと東映、クラフターは、VR映像を映画館で鑑賞できる共同事業「VRCC(VR Cinematic Consortium)」を開始することで合意。ハードウェア技術、劇場興行、コンテンツ制作を手がける3社が、映画館で気軽にVR映画を楽しめる環境を提供。2018年3月から試験営業を開始する予定で、「成果を見ながら恒常的な興行を目指す。日本の映画興行にVR映画という新しい産業をもたらす」という。

 3社は現在のVRに対し、「ユーザー個々の体験にとどまり、本格的なVR機器も高価なことから一般への普及が遅れている」と指摘。VRを活用したゲームやアミューズメント施設は人気だが、「映画館施設を用いた多人数同時鑑賞が可能な本格的VR映画の興行は世界初の試み」になるという。

 さらに、3社に閉じず、コンテンツ制作者や公開劇場を広く募る予定で、「VRコンテンツ制作を望むクリエイターや映像プロダクションは多く、新たなコンテンツ制作の機会創出にもつながる」としている。

 各社の担当は、VAIOがハードウェアの調達・最適化、およびソフトウェアとネットワークを含むシステムを開発。ワイヤレスで多人数が快適に同時視聴できるVR環境の構築。

 東映は、快適な空間と音響を備えたシネコンにコンテンツを配給。クラフターは、3DCGアニメーションの制作力を活かし、魅力的なコンテンツを制作。期初コンテンツとしては、人気IPアニメや人気アーティスト映像などを想定しているという。

 なお、2018年3月の試験営業で上映するコンテンツなど、具体的な内容は、同年2月にあらためてリリースする予定。