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「アレクサ、 飲み物メニューを開いて」スマートスピーカーで音声注文できる居酒屋

 ロイヤルダイニングが展開する居酒屋「天空の月 渋谷」において、国内初となる居酒屋でのスマートスピーカー「Amazon Echo Dot」を使った音声注文が可能になる。実証実験として、3月19日からAmazon Alexaオーダー専用席の予約を開始した。

「Amazon Echo Dot」を使った音声注文のイメージ

 「天空の月 渋谷」の住所は東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエア3階。電話で予約する際に、「Alexaオーダー席の予約」と伝える。

天空の月 渋谷

 ロボット/AIアプリを手がけるヘッドウォータースと、都内を中心に和食からエスニック料理まで幅広い飲食店を30店舗を運営するロイヤルダイニングが協力して実施。飲食店における人材不足への対応や、目新しさによる集客、音声レコメンドによるアップセル(顧客単価上昇)を目的としている。

 Amazon Echo Dotと、 ヘッドウォータースのクラウドサービス「Multi AI Platform」を連携させて独自開発したスキルを活用。Echoに、「アレクサ、 飲み物メニューを開いて」と話しかけた後に、Alexaオーダー向けの飲み物メニューから任意のドリンクと個数を音声で頼める。

 注文内容は厨房スタッフにチャットで通知されており、人を介さずに注文が完了。飲み物が運ばれて来る。オーダー途中の「やっぱやめた」、 「メニューや個数の変更」にも対応。「アレクサ、天空の月アプリを開いて」と話しかけ、「店員さんを呼ぶ」、「お会計」、「オススメ」を聞く事ができる。

Echoに音声で注文すると
店員さんが飲み物を持ってきてくれる

 実証実験では、オーダーのログを活用。Alexaの話し方や提案内容によって生じるユーザーの反応、購入傾向の変化を解析。音声UI体験と店舗オペレーションの共存化・最適化のポイントを計る。

 飲み物オーダースキルは、Alexa Skill Storeにfor Businessとして申請済みで、法人専用のプライベートスキルとして利用、2台目以降のAlexa対応デバイスにスキルを有効化をするだけで水平展開可能。事前の概念実証では、通常のオーダー方法と比較し、店舗スタッフの労力を約50%低減できるとしている。

 今後は、音声聞き取り対応メニュー数の増加、日本酒や料理の説明機能、POSと連携させた注文管理、「暇つぶし」の雑談相手機能、音声注文の決済連携、モバイルアプリからの音声予約などに取り組むという。