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パナソニック、1080p表示 有機ELのシネマカメラ用ビューファインダー

 パナソニックは、シネマカメラ「VARICAM」シリーズ用に、新開発の1080p OLED(有機EL)パネルを搭載したHDカラービューファインダー「AU-VCVF2GJ/AU-VCVF20GJ」を4月下旬より発売する。価格は80万円。米ラスベガスで現地時間9日に開幕する、放送機器展「NAB Show」に出展する。

AU-VCVF2GJ/AU-VCVF20GJ

 シネマ制作市場で評価の高い、VARICAMビューファインダー「AU-VCVF1G/VCVF10G」の後継機種。1,920×1,080ドットの映像を表示できる「1080p OLED」を搭載し、精細感を向上した。有機ELの低遅延な表示や忠実な色再現により「画作りにこだわりを持つ映画業界のハイエンドのニーズ」に応える。対応機種は、AU-VCVF2GJが「VARICAM PURE/35/HS」、AU-VCVF20GJが「VARICAM LT」。

 ビューファインダーの光学設計は、現行機種の設計を継承し、大口径38mm接眼レンズによるケラレを最小限に抑えた快適な視界と、0.78倍のファインダー倍率により、映像を大きく確認できるとする。ファインダー内光学ズームレンズで使用者に合わせて視野角の調整が行なえ、快適なフォーカシング環境を実現する。

 露出アシストはY-Get(スポットメーター)や波形モニタ、ゼブラ表示などの機能を搭載し、適正露出をサポート。フォーカスアシストは2/3/4倍の拡大表示が可能で、ピーキングカラー表示に対応。領域ごとにフォーカスが合っている度合いを四角形の大きさで表示するフォーカススクエア機能も搭載している。

 AU-VCVF20GJのインターフェイスはSDIで、他社製カメラにも接続可能。波形モニタ表示などの機能も利用できる。