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オンキヨーが秋葉原に“秘密基地”。プレオープンの「ONKYO BASE」を見た
2018年4月27日 18:05
オンキヨーは4月27日、新しいショールーム 「ONKYO BASE」を東京・秋葉原近くの商業施設「mAAch ecute KANDA MANSEIBASHI」内にプレオープンした。オンキヨー・パイオニア両ブランドの製品展示を行ない、今後、各種イベントも予定する。営業時間は11時～20時(定休日：不定休)。
JR秋葉原駅から万世橋を渡って徒歩約4分、JR神田駅やJR御茶ノ水駅からは徒歩6分という立地にある「mAAch」は、旧万世橋駅の赤レンガ高架橋の遺構を活かした商業施設。催事スペース(N2区画)に、「“ここだけの”がある秘密基地」をテーマに、ONKYO BASEを開設した。住所は東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4。
すぐ上をJR中央線が走るが、屋内では騒音を感じることもない。周辺にはファッションのセレクトショップや飲食店なども入っており、お洒落な雰囲気。 5月6日までは、プレオープン記念として来場者先着50組にプレゼントを毎日用意する。
“プレオープン”としているのは、7月にmAAch内のより広い空間に場所を移してのグランドオープンを控えているため。ホームシアターの上映会や体験型展示の拡大も予定している。
アニメコラボ製品を展示。製品購入も可能、カスタムイヤフォンのケアも
秋葉原に近い立地を活かし、アニメ作品とコラボレーションしたオンキヨー・イヤフォン/ヘッドフォンやハイレゾプレーヤーを展示。店頭で見る機会が少なかったため、「コラボ製品を見て触りたい」という要望があり、実機を試せるスペースを用意した。
注目は、パイオニアのハイレゾイヤフォン「SE-CH9T」とアニメ「マクロスΔ」に登場する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」とコラボしたモデル(税込15,000円)。購入特典のB2サイズ描き下ろしイラストの実物も展示している。
期間限定で再販している、アニメ「ガールズ&パンツァー 劇場版」コラボのハイレゾスマホ「GRANBEAT DP-CMX1 GUP」(同99,900円)も。オリジナルの描き下ろしイラスト壁紙やハイレゾ音源を収めており、試聴もできる。
ゲームアプリ「A3!」とコラボレーションしたBluetoothイヤフォンや、TVアニメ「ピアノの森」、アニメ映画「リズと青い鳥」コラボのハイレゾイヤフォンの実機も用意している。
これらのコラボ製品は、いずれも5月頃まで予約を受付中。予約期間などの詳細は直販サイト「ONKYO DIRECT」を参照のこと。
ONKYO BASEでは、ショールームに展示されているハイレゾプレーヤーやイヤフォンなど、在庫がある製品をその場で購入できる点が、東京・八重洲に構えていたショールーム('17年12月閉館)と異なる。オリジナルグッズの販売も予定している。
また、オンキヨーカスタムイヤフォン(IEM)の「IE-C」シリーズの販売・耳型採取・クリーニングも行なう。同シリーズは近隣の家電量販店やオーディオ専門店などでも購入可能だが、ONKYO BASEでは耳型採取代が無料になる。
さらに、簡易なクリーニングサービスも無料で実施。既にオンキヨーのカスタムイヤフォンを利用しているユーザーも、このアフターケアサービスを受けられる。クリーニングは数分程度で完了する。
パイオニアの高級ヘッドフォン「SE-MONITOR5」や、据え置きオーディオの展示もあり、パイオニアのUSB DAC「U-05」と、オンキヨーのハイレゾ対応ネットワークアンプ「INTEC R-N855」、CDプレーヤー「C-755」、スピーカー「D-TK10」で構成したシステムを試聴可能。ポータブル機好きのユーザーから、据え置きオーディオ製品を好む層まで、幅広く集客を狙う。
今後は、各種イベントで参考展示されてきたオンキヨーの桐製ヘッドフォンや、海外で参考出品した「GRANBEAT Hi-res Tablet」などの展示も検討している。
「ポップカルチャーの街で、オンキヨーの発信地として魅力を高める」
ONKYO BASEの立地について、オンキヨー マーケティング本部 マーケティング部部長の川出善崇氏は「これまで東京・八重洲のオフィスでショールームを展開してきたが、昨年12月に東京オフィスを両国に移転。お客様から実際に製品に触れられる場所への要望を頂き、その期待に応えるためには相応の場所が必要ということで、ここ(mAAch)を選んだ」と説明した。
従来のショールームも海外からの来客が多く、またアニメコラボレーション製品で若年層のユーザーを獲得してきたことから、「世界でも有数のポップカルチャーの発信地である秋葉原に、“ここだけの秘密基地”という遊び心のある、ここでしか体験できないスペースを作りたかった。今後もアニメコラボ製品を積極的に展開していきたい。その上でここは非常に良い場所」(川出氏)。
ONKYO BASEのティザーイメージに使われている中央のシンボルは、「DP-X1A」などのハイレゾプレーヤーの再生ボタンの画面UIをイメージしたもの。「オンキヨーロゴの『青』のイメージをあえて黄色に変え、一筆書きのようなミニマルデザインとしたことで、従来のオーディオ製品とは違うイメージを打ち出した」(オンキヨー クリエイティブセンター ブランドクリエイティブ課デザイナー 石井美雪氏)。この再生ボタンを、ONKYO BASEを象徴するものとして使っていく。
ハイレゾ音楽配信サービスのe-onkyo musicへの注力で築いた、アーティストとのリレーションも活かしていく。アーティストや声優、文化人のトークショー、セミナーやミニコンサートなどの各種イベントの開催や、mAAch内のレストランなど、他店舗との連動も検討している。カスタムイヤフォンの販売やメンテナンスサービスも、アーティストとの関係を築く一環として提供する。川出氏は「今後、オンキヨー・パイオニアの新製品試聴会やお披露目なども行ない、発信地としての魅力を高めたい」とした。
ONKYO BASEでは、7月のグランドオープンに向けて「すべての音楽好きのための秘密基地」をコンセプトに、オーディオ製品の体験や音楽イベントの発信地としてアピールしていく。
