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DJI、業務用4Kドローン「Mavic 2 Enterprise」。ライトや拡声器追加も

DJIは30日、光学2倍ズームレンズを備え、4K動画撮影に対応したドローン新機種「Mavic 2 Enterprise」を発表した。ドローンを産業用途に活用するユーザーや政府、 教育機関を対象に、全国のDJI Enterpriseの正規代理店で11月上旬から販売予定。価格は正規代理店より案内するとしている。

Mavic 2 Enterprise

折りたたみ式でコンパクトなデザインの業務用ドローン。カメラ部に有効1,200万画素の1/2.3型CMOSと3軸ジンバルを搭載し、滑らかな映像を撮影可能。焦点距離24~48mm相当(35mm判換算)の光学2倍ズームレンズを搭載し、デジタル3倍ズームにも対応。消火活動などの緊急事態への対応や、インフラ設備の調査などの用途を想定しており、「危険な現場から離れた状態でも近接ミッションを実現できる」としている。

有効1,200万画素+3軸ジンバルのカメラを搭載
折りたたんだところ

DJI PILOTアプリを介して、機体に装着した各種アクセサリーを操作可能。アクセサリーは、暗闇や低照度環境下の作業をサポートする明るさ2,400ルーメンの「M2E スポットライト」や、 最大出力音量100デシベル(距離1m)の拡声スピーカー「M2E スピーカー」、米国連邦航空局(FAA)の夜間適用免除基準を満たし、夜間飛行時などに自機の位置を知らせる「M2E ビーコン」などを用意する。

明るさ2,400ルーメンのオプションアクセサリー「M2E スポットライト」

最大4K(3,840×2,160ドット/24/25/30p)の動画撮影が可能で、フルHD動画撮影にも対応し、最大100Mbpsでの記録をサポート。フォーマットはMP4/MOVで、MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265に対応する。また、録画映像ごとに時間と位置情報を記録するGPSタイムスタンプ機能に対応する。

GPSタイムスタンプ機能に対応

DJIの「OcuSync 2.0動画伝送システム」を搭載し、 ドローンと送信機の機器間の接続安定性を向上。高解像度な動画伝送をパイロットに提供できるとする。最大伝送距離は5km。ただし、操縦者はドローンを目視可能な位置に維持し、 適用される関連法を必ず順守する必要がある。

撮影した写真や動画、フライトログ、その他のデータを保護するデータセキュリティ機能を強化。内蔵データストレージ(24GB)をパスワードで保護し、ドローンの起動時や送信機とドローンの接続時、内蔵ストレージにアクセスした際に、パスワードの入力を要求する。

内蔵バッテリで最大約31分飛行でき、最高速度は72km/h。AirSense技術により、近くにいる航空機やヘリコプターの情報を操縦者に自動で警告し、DJI PILOTアプリで位置警告をリアルタイム表示する。過密した空域や、山火事の鎮圧や災害復旧、インフラ設備監視など複雑なオペレーションでも安全性を提供できるとする。