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キズナアイ・イヤフォンにNEOGEOヘッドフォン、AKGプロ向けヘッドフォンも
2018年12月15日 17:06
国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2018冬 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が15日に開幕した。会期は12月15日、16日。会場はベルサール秋葉原。ここでは、キズナアイとコラボしたワイヤレスイヤフォンや、NEOGEOヘッドフォン、AKGの新ヘッドフォンなどをレポートする。
バーチャルYouTuberのキズナアイがワイヤレスイヤフォンに
会場で注目を集めているのは、バーチャルYouTuberのキズナアイと、オーディオブランドAVIOTが初コラボしたワイヤレスイヤフォン「WE-D01c-kzn」。2019年1月10日発売で、予約受付は12月15日から開始している。価格は5,980円(税込)。
日本語音声のガイダンスを収録しているが、その声を全てキズナアイが担当。「電源オン」、「ペアリングしています」などの声が、全てキズナアイの新規収録ボイスで楽しめる。
ベースモデルは「WE-D01c」だが、カラーリングがキズナアイのルックスをイメージしたものに変更。ホワイトを基調としながら、装着安定性を高めるイヤーウイングが、キズナアイの“ぴょこぴょこ”をモチーフとしたピンク色に、ハウジングにはキズナアイの胸元のリボンをイメージしたブラックのラインをデコレート。
Bluetooth version 4.1に対応。コーデックはAAC、SBC、aptX。プロファイルはA2DP、HFP、HSP、AVRCP。スポーツなどで使えるIPX7の防水規格に準拠。再生時間は最大6時間、充電時間は1.5~2時間。マルチペアリングは8デバイスまで対応する。
NEOGEOヘッドフォン登場
ローランド、V-MODA、SNKがコラボした“NEOGEO(ネオジオ)”ヘッドフォン「SNK x Roland V-MODA NEOGEO CROSSFADE LP2」も登場。2019年2月発売予定で、価格は3万円(税込)。
1990年にSNKが発売したアーケード用ゲーム機と家庭用ゲーム機のプラットフォーム「NEOGEO」をモチーフにしており、左右のハウジング部外側には「NEOGEO」ロゴ、NEOGEOのキャッチフレーズ「THE 100MEGA SHOCK!」をデザイン。
V-MODAの高音質技術や人間工学に基づく設計、高い耐久性などを特徴としており、eスポーツ向けにも訴求。耳と頭に負担をかけない自然な装着感で、長時間の使用でも疲れにくく、プレイに集中できるという。
基本仕様は既発売のヘッドフォン「CROSSFADE LP2」と共通。50mm径デュアルダイヤフラムドライバーを搭載し、再生周波数帯域は5Hz~30kHz、感度は105dB/mW、インピーダンスは32Ω。重量は約260g。ケーブルは着脱可能。
なお、ローランドブースではAUDIOFLYブランドのイヤフォン新モデルも参考展示。AF120、AF160、AF1120、AF140、AF180の各モデルに、“MK2”が登場する予定だという。
ヒビノ
AKGプロフェッショナル・ヘッドフォンの新製品「K245」、「K275」、「K175」と、日本初披露となる「K553 MKII」を展示している。いずれも近日発売予定。「K553 MKII」は密閉型で、ケーブル着脱ができるのが特徴。
K245は、オープンエアー構造と50mmドライバーを採用し、「原音に忠実で極めて自然なサウンドを出力できる」というモデル。自在に可動するイヤーカップと低反発素材のイヤーパッドも採用している。
新たに「3-AXIS」ヒンジを開発。3軸のヒンジによってイヤーカップをヘッドバンドの内側に重ねて折りたためるため、厚みを抑えて狭いスペースに収納可能。キャリングポーチも付属する。
人間工学に基づいたデザインと、低反発素材でできた耳全体を包み込むアラウンドイヤータイプのイヤーパッドにより快適な装着感を実現。装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できる、セルフアジャスト機能を装備した。負荷がかかる部品はすべて鉄製で、耐久性を追求。ケーブルとイヤーパッドは交換できる。
K275は密閉型。50mmドライバーを搭載し、「ヘッドフォンの枠を超えた精確で力強い低域を出力する」という。3-AXISヒンジも投入、キャリングポーチも付属する。ヘッドバンドのセルフアジャスト機能や、負荷がかかる部品への鉄製パーツ採用などもK245と同じ。
K175は、密閉型のオンイヤータイプ。「レコーディング・クオリティーのサウンドを、どこにでも持ち運ぶことができる」という。3-AXISヒンジや、低反発素材のイヤーパッド、ヘッドバンドのセルフアジャスト機能なども装備。鉄製パーツによる耐久性向上も図られている。
ソニー
超弩級プレーヤーとして話題の「DMP-Z1」を出展。設計した技術者も参加し、こだわりを聞く事もできる。ステージモニターの新商品「IER-M9」、「IER-M7」にも注目。
ヘッドフォンの新モデル「MDR-Z7M2」と、前モデル「MDR-Z7」の聴き比べができるコーナー、ウォークマンのNW-A50シリーズの最新作「NW-A55」が楽しめるコーナー、ワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM3」も出展。
首掛けスピーカー「SRS-WS1」や、音楽を聴きながら自然な外音も楽しめる「STH40D」など、新たな音楽体験ができるコーナーも展開している。
宮地商会 M.I.D.
米カリフォルニア州を拠点とするPeriodic Audioの新イヤフォンを出展。2017年に設立されたIEM専門メーカーで、創立者のDan Wiggins氏は振動板の専門家として、長年オーディオメーカーでマイクやヘッドフォン、スピーカーの設計に従事した人物。
長年の構想だったという、振動板の素材の違いのみで異なるサウンドを生むIEM 3種類で、G2シリーズとして展開。生産国が中国から米国に変更され、設計から生産までを一貫して米国で行なう事で、クオリティを高めている。
「Mg-G2」はマグネシウム、「Ti-G2」はチタン、「Be-G2」はベリリウムを振動板に使っており、振動板以外の仕様はすべて共通。12月発売予定で、店頭予想価格(税込)はMg-G2が11,880前後、「Ti-G2」が21,600円前後、「Be-G2」が32,400円前後。
ADVANCEDブランドの新製品「ELISE」、「Model 3M」、「GT3 SuperBass」の3機種も紹介。12月21日発売で、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はELISEが3,240円(税込)、Model 3Mが4,320円(同)、GT3 Superbassが21,600円(同)。
「ELISE」は、独自のフルレンジ・マイクロドライバーを高密度セラミック筐体に搭載したイヤフォン。セラミックハウジングは共振特性が低く、余分な周波数帯域のブリードを防ぐ効果があるという。
ボーカル/ボイスサウンドをより前面に押し出すよう調整。わずかにVカーブを描く周波数特性とすることで、ミュージックのリスニングやポッドキャストの試聴にも適するとしている。
「Model 3M」は、ミュージシャン向け低価格イヤフォン「S2000」の上位モデルと位置づけられている。ハイレゾ対応のダイナミックドライバーを1基搭載。着脱式MMCXコネクターを採用している。人間工学に基づいて設計された軽量コンパクトなハウジングで、長時間の着用でも耳にやさしくフィットする。
「GT3 SuperBass」は、発売中「GT3」の低音域パフォーマンスを向上させた低音域重視モデル。新しく搭載されたハイレゾ対応の低音域重視ダイナミックドライバーは、高インピーダンス84Ωが特長。「中高音域の伸びと繊細さを損なう事なく、リッチでクリアな重低音を作り出し、広い音場と解像度をもった音を再現する」という。
ステンレス筐体はブラックに塗装され、交換可能なチューニングフィルター3種類が付属。低・中・高音域のレスポンスの変化が楽しめる。ケーブルはMMCXで着脱可能。
MEE audioからも新製品を参考展示。「MATRIX CINEMA」は、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したBluetoothヘッドフォン。オーディオエンハンス機能を備えているのが特徴で、ハウジングのボタンを押す事で、4種類のモードが切り替えられる。スマホやタブレットで映像を見ている時に利用する、迫力のあるサウンドモードなどを選ぶことが可能。
Bluetoothケーブルも製品化予定。イヤフォン側がMMCX端子の「BTX2」、M6PRO専用のDCコネクターになっている「BTC2」をラインナップする。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Low Latencyに対応。こちらにもプリセットイコライザーを備え、ナチュラル、クリアボイス、ベースブーストの3種類が選べる。
交換用イヤーパッドなどを手がけるDEKONI AUDIOのコーナーでは、「ナゲット」と名付けられた小さなクッションを参考展示中。ヘッドバンドの内側など、細かな部分に貼り付けやすいクッションとなっており、バンドが頭に当たって痛い、隙間ができて安定しないなどの、細かな装着時の不満を解消できるアクセサリとして販売予定だという。
TaoTronics
SUNVALLEY JAPANのブースでは、TaoTronicsブランドの新製品として、開発中の完全ワイヤレスイヤフォンを初披露。今冬発売を予定しているという。
自動ペアリングやタッチパネル操作を採用。ケースは高級感のあるレザー仕様となる。