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今週末は秋葉原で「ポタフェス」。AKG初披露ヘッドフォン、Unique Melodyチタンイヤフォン
2018年12月13日 16:47
国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2018冬 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が、12月15日、16日に開催される。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階。入場は無料。
各社がポータブルオーディオプレーヤーやヘッドフォン、イヤフォンなどの新製品を出展するほか、開発中の試作機を参考展示するところもある。今回は国内外190ブランドが参加。e☆イヤホンによる物販コーナーも用意。ステージではアーティスト達によるライブも予定されている。
ミックスウェーブ
Unique Melodyの「MAVEN」(メイヴン)というイヤフォンを出展する。2019年2月発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は223,000円前後。
最新のチタニウム3Dプリンティングにより造られたチタニウム筐体を採用。厚さは0.2mmと、従来のアクリル筐体と比べて1/6の薄さを実現。一方、強度は約15倍。より小さくて丈夫な筐体が製造できるようになり、より快適に使用できるイヤフォンになったという。
米Knowlesと共同開発した新設計のバランスドアーマチュアドライバーを搭載。これにより完成した独自技術「Targeting Frequency Adjustment Technology(T.F.A.T)」は、ドライバーが発生する意図しないピークノイズを、BAドライバーが発生する特別な周波数で打ち消し、「従来モデル以上に透明感のあるサウンドを実現させる」という技術。ホワイトゴールドコーティングされたステンレススティール製の音導管も採用する。
ユニット構成は11ドライバーで、構成はLow×4、Mid×2、High×4、カスタムセミオープンのBA For T.F.A.Tを搭載する。韓国Dignisが手がけた、ブルーカラーの特注オリジナルイヤフォンケースが付属する。
Unique Melodyからは、「MIRAGE」(ミラージュ)というモデルも出展。2019年2月以降発売で、価格はオープン、店頭予想価格は134,000円前後。
こちらも、チタニウム3Dプリンティングを使って作られており、厚さは0.2mm。Knowlesと共同開発した新型のフルオープン型BAドライバーを搭載。独自技術Z.R.D.Tも投入し、BAドライバーの筐体をフルオープンにしたことで音質を劣化させる筐体の共振を避け、チューブレス設計を可能にした。チタニウム筐体に組み入れることで、さらに共振による音質劣化を低減させたという。3ドライバー構成で、Low×1、Mid×1、High×1。
Beat Audioからは、人気ケーブル「Silversonic」の最新モデル「Silversonic MKVI」が登場。HadalやBillowなどにも採用している特別な絶縁スリーブ素材を採用し、柔軟性が飛躍的に向上したという。導体材料は高純度銀メッキ銅で、導体数は4本、8本。
ケーブルの編み方も従来までと異なり、上位モデルと同様のデザインで仕上げている。ケーブルカラーは紫がかった美しいメタリックブルーカラー。青紫というカラーは「超高速で動くSF映画のCGからインスピレーションを得た。波長が短い青紫色とSonicを掛けている」という。2019年2月以降発売で、オープン。店頭予想価格は20,000円前後。
qdcからは「Bluetooth Cable」が登場。同社イヤフォンをワイヤレス化できるもので、Bluetooth 5.0に準拠、チップセットはQualcommの「QCC3005」を採用。コーデックはaptX、AAC、SBCに、プロファイルはA2DP、AVRCPに対応。3種類のEQカーブを搭載する。
IP5Xの防塵等級、IPX4の防水等級も実現。連続再生時間は最大約4.5時間、充電所要時間は約1.5時間。2019年2月以降発売で、オープンプライス。
FAudioからは、プロトタイプのイヤフォン「Y」が参考出品。8mmのダイナミック型ドライバーと、フルレンジBAドライバー×2、Electrostatic tweeterを組み合わせたハイブリッドタイプで、再生周波数帯域は5Hz~80kHz。
ヒビノ
AKGプロフェッショナル・ヘッドフォンの新製品「K245」、「K275」、「K175」を展示する。さらに、日本初披露となる「K553 MKII」も展示予定。
K245は、オープンエアー構造と50mmドライバーを採用し、「原音に忠実で極めて自然なサウンドを出力できる」というモデル。自在に可動するイヤーカップと低反発素材のイヤーパッドも採用している。
新たに「3-AXIS」ヒンジを開発。3軸のヒンジによってイヤーカップをヘッドバンドの内側に重ねて折りたためるため、厚みを抑えて狭いスペースに収納可能。キャリングポーチも付属する。
人間工学に基づいたデザインと、低反発素材でできた耳全体を包み込むアラウンドイヤータイプのイヤーパッドにより快適な装着感を実現。装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できる、セルフアジャスト機能を装備した。負荷がかかる部品はすべて鉄製で、耐久性を追求。ケーブルとイヤーパッドは交換できる。
K275は密閉型。50mmドライバーを搭載し、「ヘッドフォンの枠を超えた精確で力強い低域を出力する」という。3-AXISヒンジも投入、キャリングポーチも付属する。ヘッドバンドのセルフアジャスト機能や、負荷がかかる部品への鉄製パーツ採用などもK245と同じ。
K175は、密閉型のオンイヤータイプ。「レコーディング・クオリティーのサウンドを、どこにでも持ち運ぶことができる」という。3-AXISヒンジや、低反発素材のイヤーパッド、ヘッドバンドのセルフアジャスト機能なども装備。鉄製パーツによる耐久性向上も図られている。
アユート
Astell&Kernの大型ブースを1階に展開。ハイレゾプレーヤーコーナー、Jerry Harvey Audioコーナー、コラボプレーヤーコーナーを設け、それぞれ現行モデルの試聴機や、参考出品などを用意する。
AKのプレーヤーの参考出品は、「A&ultima SP1000M Royal Gold」。SP1000Mがベースだが、ボディ素材に金メッキ加工を施したブラスを採用。内蔵メモリはオリジナルの128GBから256GBへ倍増している。
この他にも、コラボプレーヤー「A&futura SE100 fripSide Edition」、「A&norma SR15 ウマ娘 プリティーダービー Special Edition」も出展する。
AKとJH Audioのコラボモデル新製品では、12月13日発売「Diana」を出展。アルミボディに3ウェイ3ドライバを搭載。価格はオープンプライスで、直販価格は94,980円(税込)。
製品名はマイケル・ジャクソンの楽曲「Dirty Diana」に由来。独自開発の新設計BAドライバーを使っており、高域用と中域用、低域用に各1基BAを搭載した。
新たに取り扱うFenderブランドのブースを、1階に出展。12月から随時出荷を開始しているイヤフォン「Pro IEMシリーズ」、Bluetoothイヤフォンを中心とした「PureSonic Earbuds」シリーズ、フェンダーギターアンプをモチーフにしたBluetoothスピーカー「Monterey」、「Newport」を出展するほか、参考出品となるスピーカー「Indio」も登場。
2フルレンジ+2ツイーターの4ドライバーを、最大40Wの高出力アンプと共に搭載。本格的なサウンドを楽しめる、バッテリー内蔵のポータブルBTスピーカーになるという。
ACTIVOのプレーヤー「CT10」に、セガサターンのデザインを施した「CT10セガサターン」も参考出品。
AZLAブランドのコーナーでは、「AZLA MK2」、「HORIZON」を出展するほか、参考出品として新イヤフォンも登場予定。
飯田里穂が試聴し、チューニング。アニソンラジオ番組公式イヤフォン
i-dioの高音質チャンネル「TS ONE」で放送中、「ラブライブ!」星空凛役で知られる声優・飯田里穂による番組「COUNTDOWN FRIDAY飯田里穂のオールアニソンTOP20」と、finalブランドを手がけるS’NEXT、e☆イヤホン、学研プラスのGetNaviがコラボ。番組公式イヤフォンの製作を決定。ポタフェスのイベントステージにおいて、12月16日14時から発表トークイベントを開催。finalブースでは試聴もできる。
番組パーソナリティの飯田里穂が、デザインだけでなく音質も自ら試聴し、チューニング。今後、完成までの道のりを番組内でもリポートするという。
GetNaviの特別編集本「Portable Audio Book」では、公式イヤフォンを見開き2ページに渡って特集。表紙にも飯田里穂が登場し、特別インタビューも掲載。ポタフェスの会場で配布する。さらに、GetNavi webでは製作過程を追跡していく予定。
オンキヨー桐ヘッドフォン「SN-1」
オンキヨー&パイオニアのブースでは、桐を使ったオンキヨーブランドのヘッドフォン「SN-1(BR)」を体験できる。クラウドファンディングサイトの未来ショッピングで8月から先行販売していたが、12月下旬からの一般販売開始が決定。価格はオープンプライス、直販サイト「ONKYO DIRECT」で予約販売を開始しており、店頭予想価格は34万円前後。
ハウジングに、高級和楽器にも用いられる会津桐を採用。和楽器の筝内部に施される「綾杉彫り」により、ハウジング内部の定在波を防ぎ、音の響きを均一にすることで桐素材本来の響きを活かしている。
宮地商会 M.I.D.
米カリフォルニア州を拠点とするPeriodic Audioの新イヤフォンを出展。2017年に設立されたIEM専門メーカーで、創立者のDan Wiggins氏は振動板の専門家として、長年オーディオメーカーでマイクやヘッドフォン、スピーカーの設計に従事した人物。
長年の構想だったという、振動板の素材の違いのみで異なるサウンドを生むIEM 3種類で。G2シリーズとして展開。生産国が中国から米国に変更され、設計から生産までを一貫して米国で行なう事で、クオリティを高めている。
「Mg-G2」はマグネシウム、「Ti-G2」はチタン、「Be-G2」はベリリウムを振動板に使っており、振動板以外の仕様はすべて共通。12月発売予定で、店頭予想価格(税込)はMg-G2が11,880前後、「Ti-G2」が21,600円前後、「Be-G2」が32,400円前後。
ADVANCEDの新イヤフォンも出展。「ELISE」は、独自のフルレンジ・マイクロドライバーを高密度セラミック筐体に搭載したモデルで、共振が極めて低いセラミック筐体はドライバーの振動をそのまま耳へ伝え、クリアで歪のないサウンドを再生できるという。発売日は12月で、店頭予想価格は3,240円(税込)前後。
「Model 3M」は、ミュージシャン向け低価格イヤフォン「S2000」の上位モデルと位置づけられている。ハイレゾ対応のダイナミックドライバーを1基搭載。着脱式MMCXコネクターを採用している。人間工学に基づいて設計された軽量コンパクトなハウジングで、長時間の着用でも耳にやさしくフィット。12月発売で、店頭予想価格は4,320円(税込)。
「GT3 SuperBass」は、発売中「GT3」の低音域パフォーマンスを向上させた低音域重視モデル。新しく搭載されたハイレゾ対応の低音域重視ダイナミックドライバーは、高インピーダンス84Ωが特長。「中高音域の伸びと繊細さを損なう事なく、リッチでクリアな重低音を作り出し、広い音場と解像度をもった音を再現する」という。
ステンレス筐体はブラックに塗装され、交換可能なチューニングフィルター3種類が付属。低・中・高音域のレスポンスの変化が楽しめる。ケーブルはMMCXで着脱可能。12月発売で、価格は21,600円(税込)前後。
ナイコム
ナイコムのブースでは、GRADO製ヘッドフォン「ヘリテージ・シリーズ(Heritage Series)」2モデルを展示する。12月14日発売で、価格は、上位モデル「GH4」が65,800円、シリーズ初のエントリーモデル「GH3」が39,800円。いずれも国内130台の限定販売となる。
GH4は台数限定で生産されるヘリテージ・シリーズの第3弾で、既存モデルGH1/GH2の後継。ノルウェー産パイン材(マツ)をハウジングの素材として採用しており「暖かみのあるサウンド、味のあるトーン」を特徴としている。パイン材をハウジングに使用するための加工として、クオーター・ソウン・カットと硬化加工法を組み合わせている。パイン材の特性に合うようにチューニングしたGRADOシグネチャー・ダイナミックドライバーを搭載。振動板は45mm径。
GH3は、ヘリテージ・シリーズ初のエントリーモデル。パイン材の特性を生かしチューニングされたGRADOシグネチャー・ダイナミックドライバーを搭載する。振動板のサイズは45mm径。30年前のかつてのプレステージシリーズヘッドフォンからインスピレーションを得て開発。ノルウェー産パイン材ハウジングで、パフォーマンスとコンパクトなサイズを特徴としている。
RHA初の左右完全分離型ワイヤレスイヤフォン「TrueConnect」も、国内展示会では初披露する。発売を開始しており、実売は約2万円。
IPX5の防水性能を備え、6mm径のダイナミック型ドライバを搭載。「没入感に富み、音の細部まで表現するように設計されている」という。
エルゴノミック・ステムデザインを採用したステム部に、Bluetoothアンテナを内蔵して伝送性能を向上させた。内蔵マイクとユーザーの口元を近づけることでより明瞭な通話が可能。本体ボタンで接続機器の操作ができるほか、音声アシスタント機能のコントロールも可能。
再生時間は約5時間で、付属の充電ケースと組み合わせることで最大25時間使用可能。イヤフォンは高速充電に対応し、15分で約50%まで充電可能。約1時間40分で満充電になる。バッテリ残量はLEDインジケーターで確認できる。
ZERO AUDIO
協和ハーモネットのブースでは、ブランド初の左右完全分離型イヤフォン「TWZ-1000」展示する。2019年1月下旬発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は16,700円前後。
新たな「True Wireless ZERO」シリーズの第一弾モデルと位置づけられ、接続安定性と省電力性能に優れたQualcommの最新チップ「QCC3026」を採用しているのが特長。
TaoTronics
SUNVALLEY JAPANのブースでは、TaoTronicsブランドの新製品として、開発中の完全ワイヤレスイヤフォンを初披露。今冬発売を予定しているという。
自動ペアリングやタッチパネル操作を採用。ケースは高級感のあるレザー仕様となる。
ゲート
TFZのイヤフォンを紹介する。「SECRET GARDEN 3」は、Knowles製BAドライバーを3基搭載。本体上部に設けたスイッチにより、インピーダンスを13Ω/14Ω/20Ω/23Ωの4通りに変更。音質調整ができる。
「MY LOVE 3」は、KING PROと同じく2.5世代のドライバーユニットを搭載。ワイドレンジで優れた分解能が特長という。ハウジングは、医療グレードの樹脂素材を用いており、3Dプリンタで作られている。
ソニー
超弩級プレーヤーとして話題の「DMP-Z1」を出展。設計した技術者も参加し、こだわりを聞く事もできる。ステージモニターの新商品「IER-M9」、「IER-M7」にも注目。
ヘッドフォンの新モデル「MDR-Z7M2」と、前モデル「MDR-Z7」の聴き比べができるコーナー、ウォークマンのNW-A50シリーズの最新作「NW-A55」が楽しめるコーナー、ワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM3」も出展。
首掛けスピーカー「SRS-WS1」や、音楽を聴きながら自然な外音も楽しめる「STH40D」など、新たな音楽体験ができるコーナーも展開する。