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auスマホ購入や機種変でApple Musicが半年無料。auが音楽強化、Beats割引

KDDIは、auの4G LTEスマートフォンを新規購入または機種変更すると、音楽配信サービスApple Musicの6カ月分の利用権を無償提供する国内初のサービスを1月30日より開始する。Apple MusicはiPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Mac、CarPlay、Android端末で利用できる。2018年12月1日以降の購入者も対象。

KDDI コンシューママーケティング1部長の松田浩路氏(右)と、Apple Musicの服部浩代表(左)

5,000万曲以上が聴き放題となるApple Musicは通常月額980円だが、これをauスマホ購入/機種変更すると半年間無料で利用可能。ストリーミングやダウンロード、オフライン再生、ラジオステーションやミュージックビデオなどを、広告表示なしで楽しめる。

Appleとauは、2011年にiPhone 4Sを導入以来、パートナーシップ関係を結んでいる。今回のApple Music 6カ月無料プログラムは国内初の提供となる。サービスの終了時期は未定だが、数カ月で終わるキャンペーンとは異なり、継続的な提供となる予定。なお、今回の施策によるau加入者の増加数など、具体的な目標は明らかにしていない.

au取扱店で4G LTEスマホを新規契約または機種変更と同時にApple Musicを申し込むことで利用可能。Apple Musicを起動すると、4G LTEまたはWi-Fi経由でストリーミング再生でき、オフライン再生用にダウンロードも可能。

なお、従来の3カ月無料キャンペーン利用者も、改めて今回のサービスを利用できる。また、既にApple Musicを使っている人も、auスマホ購入/機種変更時に申し込むことで、Apple Musicがその時点から6カ月間無料となる。

既報の通り、auは映像配信サービスNetflixとのパートナーシップにより、通常より割引となる「auフラットプラン25 Netflixパック」を提供中。今回は音楽サービスとの連携となる。

auスマホとApple Musicが連携
昨年12月1日以降の購入者も対象

このほかにも、Beatsブランドのイヤフォンやヘッドフォンを割引価格で購入できるキャンペーンを1月30日から3月31日まで実施。ノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドフォン「Beats Studio3 Wireless」が通常34,800円の20%引きとなる27,840円で買えるほか、40時間動作する「Beats Solo3 Wireless」も20%引きの23,840円(通常29,800円)、イヤフォン「PowerBeats3 Wireless」が25%引きの14,850円(通常19,800円)となる。

Beatsヘッドフォン/イヤフォンが20~25%引きになるキャンペーン

“使い勝手”重視でサービス連携

KDDI コンシューママーケティング1部長の松田浩路氏は、ストリーミング音楽市場の伸長について「1曲1曲ダウンロードして聴く体験に加えて、クラウド上にある膨大な楽曲から、どんな楽曲も好きな時に聴けるようになった。今はキュレーションからのおすすめによってまだ見ぬ音楽に出会うという体験へ移っている」との認識を示し、「ストリーミング市場の拡大を実現した一つの背景は通信技術の進化。2004年にauは着うたフルを提供し、当時は3Gで2.4Mbpsという速度だった。今や1,237Mbpsまで高速化した。こういったネットワークが全国でカバーされたことがストリーミングの拡大にも寄与できている」とした。

KDDI コンシューママーケティング1部長の松田浩路氏
ストリーミング市場の拡大と、通信の高速化

同社が行なった調査では、音楽ストリーミングに対する期待、重視するポイントとして尋ねたところ、「価格、楽曲数、使い勝手、好きなアーティストがいるかどうか」が重視されたという。松田氏は「市場の声に応えるため、auとして次のワクワクを届けるために、この分野のマーケットリーダーでもあるApple Musicとのコラボレーションを発表する」と今回の施策について説明した。

KDDIが調査した「音楽ストリーミングサービスに重視する点」

Apple Musicは、海外有名アーティストだけでなく、日本オリジナルのプレイリストや、Apple Musicオリジナルコンテンツも提供。人気アーティストとなった、あいみょん、Nulbarichなども、かつて「今週のニューアーティスト」コーナーでいち早く紹介されていたという。オリジナルコンテンツにも注力し、小沢健二や水曜日のカンパネラ、オーガスタキャンプなどの映像は、日本でプロデュースされた限定オリジナルコンテンツとなっている。

Apple Musicの服部浩代表は、「アンパンマンやスタジオジブリ作品、歌謡曲を楽しむ人から、欅坂46、DA PUMPのファンなどあらゆる世代にApple Musicをご利用いただいている。今回のパートナーシップにより、さらに多くの方にApple Musicを楽しんでいただけるようになるのは大変うれしい」と述べた。

Apple Musicの服部浩代表
国内向けコンテンツも強化

KDDIの松田氏は「リアルの体験とオンラインの体験をどのようにつなぐかが重要。Apple Musicというオンラインで音楽を聴く、新しい曲やアーティストに出会う経験を通じて、そこからCDやDVDを購入いただいて愛着を持っていただけるといった道も一つ。アーティストのファンになって、ライブで盛り上がるということもある。そうした音楽に対する一連の体験をデザインしていきたい」と説明。

重視するポイントの一つとして挙げたのは“使い勝手”。「auとAppleが組んだことで、使い勝手が悪くなっては本末転倒。両社のシステムを密に連携し、検証を重ねてきた。Apple Musicを申し込むとSNSのメッセージが届き、タップして確認コードを入れ、Apple IDで音楽を聴ける。今回は6カ月無料なので、6カ月目には「今月で終了する」というリマインド2回ほどお知らせをするので、ぜひご安心して使ってほしい。iPhone限定になるが、Apple Musicを初めて使う方には、SNSも4ケタのコードもいらず、ただアプリをタップすればApple ID入力画面になる、という形にまでチューニングできた」としている。

利用開始までの流れ
iPhone限定で手続きの簡略化も

高杉くん新CMで、細杉くんがドラム演奏を披露。「ヤバイTシャツ屋さん」も絶賛

「意識高すぎ! 高杉くん」シリーズのCMに出演している松本穂香さん(松本さん役)、中川大志さん(細杉くん役)も発表会のゲストとして登場し、新CMを披露した。新CMでコラボしたバンド「ヤバイTシャツ屋さん」も来場。今回のサービス開始に合わせて、Apple Musicのユーザーが応募できる「ヤバイTシャツ屋さん」のスペシャルライブも東京と大阪で開催予定となっている。

松本穂香さん(松本さん役)、中川大志さん(細杉くん役)が登壇
ヤバイTシャツ屋さんもゲストに
新CM「ドラム篇」を披露

新CM「ドラム篇」では、今回の音楽サービス連携にちなんで、細杉くんが見事なスティックさばきでドラム演奏するという意外な一面を披露。会場にドラムセットが用意され、細杉くん役の中川大志さんが、ヤバイTシャツ屋さんのドラマー・もりもりもとさんによるアドバイスを受けながら、華麗な演奏を見せた。続いて、ほぼドラム未体験という松本穂香さんも無茶ぶりで叩く流れになり、最初は戸惑いながらも、助言を守って“キメ顔”で演奏。初めてとは思えない姿に、もりもりもとさんも感心していた。

細杉くん(中川大志さん)のドラム演奏
松本穂香さんも見事にドラムを叩いた
Apple Musicのユーザーが応募できる「ヤバイTシャツ屋さん」のスペシャルライブを開催