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渋谷でスパイダーマンと飛び回り、壁にぶち当たる!? ソニーの“振動床”を体験

スパイダーマンシリーズ初のアニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」。3月8日の国内劇場公開に先がけて、ソニーとソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは渋谷モディ1階の「ソニースクエア渋谷プロジェクト」において、映画の世界を体験できるイベントを開始。5月6日(月・祝)まで開催する。入場や体験は無料。渋谷モディの営業時間は11時〜21時。

ソニースクエア渋谷で、アニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の世界を体験
Haptic Floor Experienceの場内

ソニースクエア渋谷は、来場者に「ソニーグループの製品、 テクノロジー、 コンテンツなどを掛け合わせて、 ユニークかつ新たなソニーの魅力を伝えること」を目指して、商業施設・渋谷モディに開設。製品は販売していないが、企画展示を通してソニーのハードやソフトを総合的に体験できる場所となっている。今回のイベントのタイトルは「The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experience」。

渋谷モディ

「スパイダーマン:スパイダーバース」は、従来の映画版のピーター・パーカーではなく、ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生マイルス・モラレスが主人公。スパイダーマンではあるが、その力をまだうまくコントロールできないモラレスの成長を描く。

主人公のマイルス・モラレス(右下)とピーター・パーカー(左上)
新キャラ「グウェン・ステイシー」の姿も

場内でひときわ目立つ「Haptic Floor Experience」を体験した。プロジェクター3台と7.1chのサラウンドスピーカーを使い、横幅約4mの大きなスクリーンで「スパイダーマン:スパイダーバース」の特別映像(約3分半)を椅子に座って鑑賞するかたちだ。同時に体験できるのは4人まで。

Haptic Floor Experienceは1階の正面玄関入ってすぐ。中を覗ける窓がある
Haptic Floor Experienceの場内に、プロジェクター3台と7.1chのサラウンドスピーカーを設置

このエリアの最大の特徴は「床」にある。4脚の椅子が置かれている床の下に、ソニーの「ハプティクス技術」(触覚提示技術)を応用したアクチュエータ(振動デバイス)が組み込まれており、夜のニューヨークを舞台にスパイダーマンが飛び回り、身体が車や壁のような固いものにぶつかるタイミングや、音楽のビートなどに合わせて振動。ただ揺れるだけでなく、スパイダーマンの身体が壁にぶち当たる“ドンッ”という瞬間的な衝撃や、鈍く揺れ続ける低周波など、映像と音に合わせた演出がなされる。この工夫で没入感を高め、映画の世界観を全身で楽しめる。

4脚の椅子が置かれた床の下に、ハプティクス技術を応用したアクチュエータ(振動デバイス)が組み込まれ、映像や音に合わせて振動する

なお、6歳以下はこのコンテンツを体験できず、12歳以下は保護者の同伴が必要。決して激しい演出があるわけではないが、振動の刺激に注意が必要な人や、体調がすぐれない人も体験はできない旨の注意書きがあった。

イベントでは他にも、「スパイダーマン:スパイダーバース」のアートワークを展示。制作に関わったスタッフらや、映画プロデューサーのクリスティーナ・スタインバーグがソニースクエア渋谷プロジェクトを訪れて語ったインタビュー映像も見られる。

「スパイダーマン:スパイダーバース」のアートワークやインタビュー映像の展示
インタビュー映像では、スタッフらの制作舞台裏や作品に込めた想いなどが語られる
「スパイダーマン:スパイダーバース」はゴールデン・グローブ賞(アニメーション作品賞)を受賞。アカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされた

少し変わった体験コーナーとして「キミもスパイダーマン」が用意されている。これは、来場者が希望すると、スタッフが場内に用意されたXperiaスマートフォンにプリインストールされているアプリ「3Dクリエーター」を使って顔を3D撮影してくれ、その場で来場者の顔が本作の主人公マイルス・モラレスやグウェン・ステイシーになって現れるというもの。

「キミもスパイダーマン」では、スタッフがXperiaスマートフォンで顔を3D撮影してくれる

コードを読み込むと手持ちのスマートフォン上で自身の登場する予告映像が楽しめ、SNSにシェアもできるという。

予告映像に、3Dクリエーターで作られた顔が登場する(イメージ)
ソニースクエア渋谷プロジェクトは'18年10月に展示面積を2倍に拡大してリニューアルオープン
全国でも常設展示は限られているaibo。ここでは「渋丸(しぶまる)」が出迎えてくれた
宇多田ヒカルのライブコンテンツがPS VRで楽しめるエリア。壁面にはRPG「KINGDOM HEARTS III」の楽曲を歌う宇多田のシングル「Face My Fears」キービジュアル
ソニースクエア渋谷で製品の購入はできないが、様々なソニー製品が置かれ、来場者は実際に触れて試せる