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スコットランドFyne Audio、中核「F500」スピーカーにピアノグロス仕上げ

アクシスは、スコットランド・Fyne Audioの中核スピーカーF500シリーズ全モデルに、ピアノグロス・フィニッシュを追加。9月から輸入発売を開始する。ピアノグロス・ブラックと、ピアノグロス・ホワイトの2種類あり、価格は同じ。ペアでの価格はF500が12万円、F501が24万円、F502が32万円、F500Cが1台88,000円。

ブックシェルフのF500

現行のフィニッシュであるダークオーク、ブラックオークと合わせて、4種類の仕上げが選べるようになる。

F500シリーズのピアノグロス・フィニッシュ

ピアノグロスの塗装は、ピアノ筐体と同様に幾層にもわたり重ねられ、バフ仕上げで美しい光沢を実現。キャビネット全体の剛性も強化し、非共振性をアップ。「ファイン・オーディオ独自のポイントソース・デザインと、ベーストラックス・テクノロジーの優れた特質をさらに強化し、よりクリアでタイトな、より表情豊かな音の再現力をもたらす」という。

ラインナップは、ブックシェルフのF500、フロア型F501、F502、センターのF500C。

共通する特徴は「ISOFLARE」(アイソフレアー)と呼ばれるドライバーを搭載している事。中低域ドライバーと、HFコンプレッションホーン・ドライバーを同軸で搭載した、いわゆる同軸ユニットで、点音源を追求できるが、その反面、鋭い指向性が派生し、スイートスポットが狭まるという問題がある。

ISOFLAREでは、HFドライバーのホーン形状と、中低域ドライバーのコーン形状を統合解析。放射角の綿密な計算から、高域エネルギーを等方的に拡散放射する複合曲線を導き出し、指向特性を大きく改善。「あたかも宇宙の一点から発したフレアー光が全方向に放射拡散されるかのように、リスニングエリアを広くカバーし、優れたステレオイメージングを提供する」という。

HFコンプレッションホーン・ドライバーには、中低域ユニットとは独立した専用の磁気回路を搭載。強磁界ネオジウムマグネットと高剛性チタンドーム振動板を使い、30kHz以上の再生が可能。低域共振はクロスオーバー周波数の下方に追いやられ、ミッドレンジとのつながりの自然なサウンドを実現したとする。

上からフロア型のF501ピアノグロス・ブラック、F502ピアノグロス・ホワイト

中低域ユニットと、フロア型のウーファーユニットのシャーシーフレームには、高剛性アルミニウムダイキャストを採用し、不要振動を排除。コーン型の振動板には、マルチファイバー・ペーパー素材を採用。エッジには、共鳴作用を排除する「FYNEFLUTETM」テクノロジーを投入。コンピューター解析による特殊な溝(フルート)を刻み込んだ複雑な曲面形状を持たせる事で、コーンから受ける振動エネルギーを効果的に収束させ、エッジの固有共振を排除している。

バスレフポートには、低域の放射特性を改善する「BassTrax Tractrix」(ベーストラックス・トラクトリックス)ポート・ディフューザーシステムを導入。ポートはエンクロージャーの底部に下向きに配され、その開口部には亜円錐状のディフューザーを設置し、低域を360度に広げている。

ユニット構成は、F500が150mm ISOFLARE中低域ドライバー×1、25mmチタンドーム・コンプレッション・ツイーター×1。再生周波数帯域は45Hz~34kHz。

F501が150mm ISOFLARE中低域ドライバー×1、25mmチタンドーム・コンプレッション・ツイーター×1、150mmウーファー×1。再生周波数帯域は36Hz~34kHz。

F502は、200mm ISOFLARE中低域ドライバー×1、25mmチタンドーム・コンプレッション・ツイーター×1、200mmウーファー×1。再生周波数帯域は30Hz~34kHz。

F500Cは、125mm ISOFLARE中低域ドライバー×1、19mmチタンドーム・コンプレッション・ツイーター×、125mmウーファー×2。再生周波数帯域は48Hz~34kHz。