ニュース
iPadOS 13.1提供開始。iPadに最適化した新OSでホーム画面も刷新
2019年9月25日 16:28
アップルは25日、iPad用の最新OS「iPadOS 13.1」を提供開始した。「iPadOS」は、iPadOSはiOSと同じ基盤の上に構築されているが、iPadならではの体験の実現に向け、新たなOS・名称となった。大型ディスプレイに最適化し、iPadに固有の新機能などが追加される。
アップデートにより、複数のAppを操作する新しい方法が追加。刷新されたホーム画面では、より多くの情報が一目で分かるように表示される。また、Apple Pencilの反応が高速化される、ダークモードの機能も大幅に向上し、プライバシーを保護しながらWebサイトに簡単にサインインできるようになる(Appleでサインイン)。写真を編集および表示するための新しいツールが提供される。また、システム全体の最適化により、処理速度と反応速度が向上する。
対応のiPadは、12.9/11/10.5/9.7インチiPad Pro、iPad(第5/6/7世代)、iPad mini(第5世代)、iPad mini 4、iPad Air(第3世代)、iPad Air 2。
主なアップデート内容は以下の通り。
iPadOS 13.1
情報が一目で分かるホーム画面の“今日の表示”ウィジェット
新しいレイアウトで各ページにさらに多くのAppの配置が可能
よく使うAppにアクセスし、Appをすばやく切り替えるためのSlide Overが多くのAppに対応
Split Viewで1つのAppを複数のウインドウで開けるようになり、2つの書類、メモ、またはメールを横に並べて作業が可能
スペースが拡張され、複数のスペースで同じAppを開くことが可能
App Exposéで、Appの開いているすべてのウインドウをすばやく確認可能
Apple Pencilの反応時間が短縮され、反応速度が向上
ツールパレットを刷新。外観を一新、新しいツールを追加、ディスプレイの片側にドラッグが可能
新しいジェスチャーが追加され、Apple Pencilで画面の右下または左下からスワイプすることであらゆるもののマークアップが可能
Webページ全体、“メール”のメッセージ、iWorkの書類、および“マップ”をマークアップできるフルページのオプションを追加
スクロールバーをスクラブして直接ドラッグし、長文の書類、Webページ、メールをすばやく移動することが可能
カーソル移動の速度と精度が向上し、目的の位置に簡単に移動可能
テキストの選択操作が改善し、テキストをタップしてスワイプするだけで選択可能
カット、コピー、ペーストに新しいジェスチャーを追加。3本指で1回ピンチするとコピー、2回ピンチするとカット、3本指でピンチアウトするとペーストが可能
3本の指でダブルタップするだけで、iPadOS上で取り消しが可能
新しいフローティングキーボードを使用すると、好きな場所にドラッグして自分のコンテンツスペースの確保が可能
フローティングキーボードでQuickPathを使用すると、指でなぞって入力できるようになり、片手で簡単に入力が可能
お気に入りのAppでApp Storeのカスタムフォントを使用可能
“設定”でのフォント管理
“ファイル”で外部ドライブがサポートされ、USBドライブ、SDカード、またはハード・ドライブのファイルのアクセスと管理が可能
SMBサポートによる勤務先のサーバや自宅のPCへの接続
ローカルドライブにフォルダを作成し、よく使うファイルを追加するためのローカルストレージ
フォルダの深い階層を表示するカラム
高解像度のファイルプレビュー、豊富なメタデータ、クイックアクションを備えたプレビューパネル
Zip圧縮およびZip解凍がサポートされ、Zipファイルの作成と展開が可能
新しいキーボードショートカットにより、外付けキーボードでファイルの操作速度が向上
デスクトップ版と同等のSafariで、iPadの大きなマルチタッチディスプレイ用に自動的に最適化されたWebサイトを表示可能
Squarespace、WordPress、Google DocsなどのWebプラットフォームをサポート
ダウンロードマネージャーで、ダウンロードにすばやくアクセスし、ダウンロード中のファイルの状況を確認可能
30以上の新しいキーボードショートカットにより、外付けキーボードを使ってWebを一段と速くナビゲート
スタートページをアップデート。お気に入り、よく閲覧するサイト、最後に閲覧したWebサイト、Siriからの提案を表示
テキストサイズのコントロール、リーダー表示、サイトごとの設定にすばやくアクセスできる、スマート検索フィールドの表示オプション
個々のWebサイトに対してリーダー表示を選択したり、コンテンツブロッカー、カメラ、マイク、位置情報へのアクセスを有効にしたりできるサイトごとの設定
オプションで、写真をアップロードするときにサイズ変更が可能
低照度の環境においてすばらしい視聴体験をもたらす、新たなダークカラースキーム
日の入や特定の時刻に自動でオンになるようにスケジュールすることも、コントロールセンターからオンにすることも可能
外観がライトモードとダークモードによって自動的に切り替わる、4つの新しいシステムの壁紙
新しい“写真”タブで写真と動画を簡単に見つけて振り返り、共有することができるキュレーション済みのライブラリの表示
簡単に写真を編集および調整し、一目で確認できる、新しいパワフルな写真編集ツール
“回転”、“切り取り”、“自動補正”など、30を超える新しいツールによるビデオ編集機能
Apple IDでAppやWebサイトにプライベートな方法でサインインして参加可能
名前とメールアドレスのみを使用する、シンプルなアカウント設定
固有のメールアドレスを共有してあなたにも自動的に転送される“メールを非公開”
アカウントを保護する内蔵2ファクタ認証
お気に入りのApp使用時のAppleによるトラッキングやプロファイリングなし
サブスクリプションに1度登録するだけで、画期的な新しいゲームを広告や追加購入なしで好きなだけプレイが可能
App Storeの新しい“Arcade”タブで、最新のゲームやパーソナライズされたおすすめ、さらに特別なエディトリアルコンテンツをブラウズ
iPhone、iPod touch、iPad、Mac、Apple TVでプレイが可能
モバイルデータ通信接続を使用して、サイズの大きなAppのダウンロードが可能
アカウントページから利用可能なAppのアップデートの表示やAppの削除が可能
アラビア語とヘブライ語のサポート
米国向けに新しいマップを公開。より広範囲の道路がカバーされ、住所の精度が向上し、歩行者向けのサポートが強化され、詳細を表示できる地域が増加
“Look Around”を使うと高解像度のインタラクティブな3D体験で街中の探索が可能
お気に入りの場所のリストをコレクションにして友達や家族と簡単に共有可能
毎日アクセスする場所にすばやく簡単にナビゲーションできる“よく使う項目”
新しいデザインで、よりパワフルかつインテリジェントな方法でリマインダーを作成/整理
日付、場所、フラグ、添付ファイルなどをリマインダーに追加できるクイックツールバー“今日”、“日時設定あり”、“フラグ付き”、“すべて”を使用して今後のリマインダーを簡単に確認できる新しいスマートリスト
サブタスクとグループ化されたリストでリマインダーを整理
Apple Podcast、Safari、マップでパーソナライズされたSiriからの提案に対応
100,000を超える世界中のライブラジオステーションをSiriから再生可能
“ショートカット” Appが内蔵Appに
ギャラリーの提案されたオートメーションで日課をパーソナライズ
個人用/ホームオートメーションで、トリガで作動するショートカットを自動で実行
“ホーム” Appの“オートメーション”タブでショートカットを高度なアクションとして対応
新しいヘアスタイル、帽子、メイク、ピアスなどの新しいミー文字カスタマイズオプション
ミー文字がステッカーパックになって“メッセージ”、“メール”、および他社製のAppに登場。iPad mini 5、iPad(第5世代以降)、iPad Air(第3世代)、およびすべてのiPad Proモデルで使用可能
名前や写真、さらにミー文字も、オプションで友達との共有が可能
インテリジェントな提案と結果のカテゴリ化により、メッセージを簡単に見つけるための検索機能が強化
iPad Pro(2018)、iPad Air(2018)、iPad mini 5で、Appのピープルオクルージョンで仮想オブジェクトを人物の前または背後に自然に配置
iPad Pro(2018)、iPad Air(2018)、iPad mini 5では、Appのモーションキャプチャで体位や人物の動きを把握。キャラクターの移動や仮想オブジェクトの操作が可能
iPad Pro(2018)で、同時に最大3人の顔を認識して友達と楽しむことができる、ARコンテンツ向け複数顔認識
同時に複数のARオブジェクトを表示して操作できるARクイックルック
送信者を受信拒否して、受信拒否した送信者からのメールメッセージをすべて直接ゴミ箱に移動
スレッドをミュートして、メールが非常に多いスレッドからの通知を停止
リッチテキストフォーマットツールやあらゆる種類の添付ファイルに簡単にアクセスできるフォーマットバー
すべてのシステムフォントとApp Storeからダウンロードした新しいフォントをサポート
メモをサムネールとして表示して必要なメモを見つけやすくするギャラリー表示
ほかの人にメモのフォルダ全体へのアクセスを許可して共同制作するための共有フォルダメモ内のイメージおよびスキャンした項目内のテキストのビジュアル認識を行う、よりパワフルな検索
チェックリスト項目の簡単な並べ替えやインデントを行うことができる、またはチェック済みの項目を自動的にリストの下部に移動することができる新しいチェックリストオプション
タイミング同期された歌詞機能で正確なタイミングで歌詞を表示
100,000を超える世界中のライブラジオステーション
30日間の使用状況データを使い、過去数週間のスクリーンタイムの数値を比較
複数のAppカテゴリ、特定のApp、またはWebサイトの制限を1つの制限に結合
スクリーンタイムの制限時間になったときに、“あと1分”オプションを使って作業内容をすばやく保存したりゲームからログアウトすることが可能
位置情報を“1度だけ許可”するオプションにより、Appと位置情報を1度だけ共有することが可能
バックグラウンドのトラッキング通知により、Appがバックグラウンドで位置情報を使用しているときに通知が可能
Wi-FiおよびBluetoothの機能改善により、Appがユーザの同意なしに位置情報にアクセスすることを防止
位置情報の共有コントロールにより、写真を共有する際に位置情報データを簡単に削除するオプションが利用可能
コントロールセンターでWi‑FiネットワークおよびBluetoothアクセサリを選択
中央上に控えめに表示される、新しいデザインの音量コントロール
Webページ、“メール”のメッセージ、iWorkの書類、および“マップ”で、ページ全体のスクリーンショットを撮影可能
共有シートのデザインが新しくなり、インテリジェントな候補機能を使って数回タップするだけでコンテンツの共有が可能
オーディオ共有で2組のAirPods、Powerbeats Pro、Beats Solo3、BeatsX、Powerbeats3に1つのオーディオストリームを共有可能
iPad Pro(2018)でドルビーアトモス、ドルビーデジタル、またはドルビーデジタルプラスのサウンドトラックのコンテンツを再生するときに魅力的なサラウンドサウンド体験を実現するドルビーアトモス再生
38の新しいキーボード言語をサポート
広東語、オランダ語、ヒンディー語(デーバナーガリー文字)、ヒンディー語(ラテン文字)、アラビア語(ナジュド)、スウェーデン語、ベトナム語のキーボードでの予測入力絵文字と地球アイコンのキーが別々になり、言語と絵文字選択の切り替えをよりすばやく簡単に実行可能
音声入力言語の自動検知
タイ語-英語およびベトナム語-英語の二言語辞書をサポート
カメラで専用のQRコードモードを利用可能。コントロールセンターからアクセス可能で、QRコードのパフォーマンスが向上。フラッシュライトのオプションを備え、プライバシー保護機能も向上
中国での運転中に“マップ”でジャンクション表示を利用し、複雑な道路での移動を容易にすることが可能
中国語キーボードの手書きエリアを調整可能
倉頡、速成、筆画、および手書きキーボードで広東語の予測機能
新しくなった男性と女性のSiriの英語(インド)の声
22のインドの公用語をすべてサポートし、15種類の新しいキーボード言語を追加
ヒンディー語(ラテン文字)と英語キーボードの二言語キーボード(予測変換入力を含む)
ヒンディー語(デーバナーガリー文字)キーボードでの予測変換入力
新しいインドの言語用のシステムフォント(グジャラート文字、グルムキー文字、カンナダ文字、オディア語)により、App内での読みやすさが向上
アッサム語、ベンガル語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ文字、マラヤーラム文字、マラーティー語、ネパール語、オディア語、パンジャブ語、サンスクリット語、タミール語、テルグ語、およびウルドゥ語用の、新しい30種類の書類用フォント
数百もの間柄を表す新しいラベルにより、連絡先に正確なラベルを付けることが可能
Appの起動が最大2倍高速化
iPad Pro(11インチ)、iPad Pro(12.9インチ)(第3世代)でのFace IDによるロック解除が最大30パーセント高速化
Appアップデートのサイズが平均60%縮小
App StoreのAppのサイズが最大50%縮小
省データモードにより、モバイルデータ通信または選択した特定のWi-Fiネットワーク経由のデータ使用量を削減
PlayStation 4およびXboxのワイヤレスコントローラをサポート
“iPhoneを探す”および“友達を探す”が1つのAppに統合され、紛失したデバイスがWi-Fiやモバイルデータ通信に接続できない場合でもデバイスを探せる機能を搭載
Apple Booksの読書目標により、毎日の読書の習慣づけを支援
“カレンダー”がイベントへの添付ファイルの追加をサポート
“ホーム” Appでは、HomeKitアクセサリのコントロールのデザインが新しくなり、複数のサービスに対応するアクセサリをまとめて表示可能
ボイスメモで、ピンチして拡大すると、より正確に録音を編集可能
一部の機能は、デバイスや地域によっては利用できないことがある、詳しくはWebサイトで紹介している。