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SWスカイウォーカーの夜明け、監督&キャスト来日。レイアへの想い、日本と深い関連も
2019年12月12日 17:20
いよいよシリーズ完結を迎える「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の12月20日公開まで約1週間。J.J.エイブラムス監督やキャスト陣が来日して12日に記者会見を行なった。レイ役のデイジー・リドリー、フィン役のジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック、そしてC-3PO役のアンソニー・ダニエルズら豪華メンバーが会場のTOHOシネマズ六本木ヒルズに集結。BB-8、R2-D2、D-O(ディオ)のドロイドたちも駆け付けた。
J.J.エイブラムス監督は、「2年に渡り撮影を行ない、編集などのポスプロに1年。やっと皆さんとこの映画を共有できることがうれしい。ILMで最高のVFXだと思っているし、キャストたちと最高の仕事ができた」とコメント。
「日本に来られてうれしいです」と日本語で挨拶した、レイ役のデイジー・リドリーさんは「JJとクリス(脚本家のクリス・テリオ氏)が作った物語の世界観に、楽しく入り込んで演じることができた。現場へ行くのがいつも楽しかったので、終わってしまうのが寂しいけれど、皆とこの場を分かち合えることにワクワクしている」と興奮した様子。
ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックさんは「実は、まだ公開しなくてもいいのではと思っている。それは、楽しい友人たちとサヨナラしなくてはならないから。(エイブラムス監督に)もう少し作品を仕上げない? 」と、完結に対する心境を語った。
フィン役のジョン・ボイエガさんは「『フォースの覚醒』に参加した当時は、3作品も関わると想像していなかった。オスカーと同じく寂しい思いもあるが、公開されれば、自分たちのものではなくなって皆さんのものになる」とコメント。作品への関わりを通じて「以前はファンとして観てきたが、スター・ウォーズという作品が作られていく過程に触れる中で、インスピレーションを受け、ベールが剥がされていくような体験をした」という。
シリーズ全作品に登場する“レジェンド”であるアンソニー・ダニエルズさんは、600万語の言葉を操るC-3PO役を務めるが「その中に、残念ながら日本語はありません」と笑いを誘う。今回の完結編について「最も重要な9作目。スター・ウォーズに関して熟知している(エイブラムス監督と脚本家クリス氏の)2人が、見事なものを作り上げてくれた。私たちにとってワクワクするのは、これまで世界中に秘密にしていたのを、あと数日で、もう秘密にしなくていいということ」と笑顔を見せた。
シリーズを通したスター・ウォーズという作品についてダニエルズさんは「シリーズが始まった当時はビデオが無かったので、映画館で一緒に観て、集団で楽しむものだった。それから、ビデオによって家で何回でも観られるようになった。その後、電子機器がさらに発展して楽しめるようになってきた。それでも大事なことは、全て素晴らしいストーリーであること」との思いを表した。
エイブラムス監督と共に脚本を手掛けたクリス・テリオさんは「映画には4つの命がある。最初は脚本、次はキャストやJJが作っていく部分。3つ目がポスプロ、4つ目が観客に観てもらうこと。3つの段階が終わったことを寂しく思うとともに、4つ目を皆さんに楽しんでほしい」とした。
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は「42年に渡る神話であり、映画の歴史を作った重要な一部。多くの人が結ばれた大事な作品。その一員になれて光栄」と語った。
レイア姫が完結編に登場する意味。日本にまつわるシーンも?
'16年に亡くなったキャリー・フィッシャーが再びレイア姫として「スカイウォーカーの夜明け」に登場することも注目の一つ。この点についてエイブラムス監督は「レイア姫なしではスカイウォーカーのサーガは終われないが、別のキャストを起用したくはなかったし、デジタルキャラクターというフォーマットは使いたくなかった。「フォースの覚醒」の時に撮りためたフッテージがあり、そこから新しいシーンを作った。これは感傷的なものであり、実際に人がいない状況でシーンを作るのは奇妙な一面もある。それでも、キャラクターも、キャリー・フィッシャーも大好き。亡くなったことは悲しいが、観客の皆さんにとっても、完結編でまたレイア姫に会える。ぜひそれを楽しんでいただきたい」と呼びかけた。
J.J.エイブラムス監督が手掛けた「フォースの覚醒」の裏話として、惑星「タコダナ」は、東京にある“高田馬場”をもじって生まれたということも以前語られていた。
「今回の作品では日本にちなんだシーンはあるのか」との質問が出ると、監督は「カイロ・レンの割れたマスクを直す時に“金継ぎ(割れたものを漆で接着して金で装飾する)”という伝統技法を使っている。これは欠陥があっても隠すのではなく活かすもの」と回答。また、“レン騎士団”は、黒澤明作品から影響を受けているほか、監督の友人である芸術家の村上隆氏が出演していることにも触れた。
一般からTwitterで寄せられた「フォースが一番宿っているキャストは誰ですか?」という質問に、登壇した一同が挙げたのはデイジー・リドリーさん。喜びの表情を見せながら、「ここにいるみんながそれぞれの美しいフォースを持っている」と笑顔でキャストやスタッフ陣への感謝を表した。
