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108人 vs 2,000人、ベトナム戦争・伝説の戦い「デンジャー・クロース 極限着弾」19日公開

映画「デンジャー・クロース 極限着弾」
(C)2019 TIMBOON PTY LTD, SCREEN QUEENSLAND AND SCREEN AUSTRALIA

50年ものあいだ封印されてきたという、ベトナム戦争での知られざる激戦を描いた、オーストラリアの映画「デンジャー・クロース 極限着弾」の日本公開が6月19日に決定。新宿バルト9ほかで全国ロードショーされる。初日決定を受けて、ミリタリーイラストレーター・上田信氏の描き下ろしのイラストが公開され、SNSキャンペーンもスタートした。

6/19(金)より新宿バルト9ほか全国公開!映画『デンジャー・クロース 極限着弾』予告編

同作品は4月に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた。

南ベトナムの農園地帯“ロングタン”で、オーストラリア軍108人がベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人と対峙した伝説の戦闘「ロングタンの戦い」を、オーストラリアを代表する豪華俳優陣・スタッフが結集して描いた本格戦争映画。

タイトルのデンジャー・クロースは、味方にも砲撃が届くほどの超至近距離への着弾を意味している。

タイトルをイメージした、ミリタリーイラストレーター・上田信氏の描き下ろしのイラスト
(C)2019 TIMBOON PTY LTD, SCREEN QUEENSLAND AND SCREEN AUSTRALIA

このタイトルをイメージしたイラストを描いた上田氏は、「最近の戦争映画は考証が正確で、この作品もオーストラリア軍の軍装・兵器は完璧です。米空軍の支援も少なく、クレイモア地雷が無い部隊は、砲兵隊の援護射撃を頼りにNVAの猛攻撃に堪えるリアルな射撃戦闘映画です」と、細部までこだわり抜かれた戦争描写を絶賛している。

新たに開設された配給会社彩プロの公式オンラインショップでは、このイラストのポストカード付きムビチケカードが限定発売される。

日本公開に向けてSNSキャンペーン「俺のNAM」も始動。ベトナム戦争下の伝説の戦いを描いた本作にちなみ、ミリタリーファッションやモデルガン、ジオラマなどのベトナム戦争に関わる写真を投稿すると、抽選で豪華プレゼントがあたるキャンペーン。詳細は公式サイトを参照のこと。

あらすじ

1966年8月18日未明、南ベトナム。ヌイダット地区にあるオーストラリア軍司令部の基地がベトコン部隊による迫撃砲の急襲を受ける。発射地点を突き止めるため偵察に向かったハリー・スミス少佐(トラヴィス・フィメル)率いるオーストラリア軍D中隊は、第10、11、12の3小隊に分かれて前線を進む。

ロングタンのゴム園に差し掛かると第11小隊がベトコン兵と遭遇。交戦となるがベトコン兵は散り散りに逃げ出してしまう。

安心した小隊は前進するも、既にベトコン兵の大軍に囲まれてしまっていた。自らの命を顧みないベトコン兵は容赦なく機関銃掃射で襲い掛かる! 四方八方から銃撃を受け、戦闘開始からわずか20分で28人構成の小隊のうち半数以上が負傷。味方からの応援部隊も近づけない平坦なジャングルで小隊は絶体絶命の状況に追い詰められてしまう。

ベトコン兵から放たれる機関銃の嵐の中、少佐は遂に基地へ指令を出す。目前にいる敵へ後方から迫撃砲を撃つ要請をしたのだ。「責任は取る。極限着弾(デンジャー・クロース)を要請する」。それは味方に対して超至近距離で撃つことになり、小隊が全滅してしまう危険な作戦である。一方基地本部では、応援の大隊を出撃させるかの判断をする時が迫っていたのだった……。