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「サイダーのように言葉が湧き上がる」、6月25日公開決定
2020年11月4日 13:25
公開延期されていた劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」の新公開日が2021年6月25日に決定した。イシグロキョウヘイ監督は「夏の映画なので、夏に見て欲しいんです」とコメントしている。公開日決定に伴い、新デザインのムビチケの販売を11月20日より上映劇場にて再開する。価格は1,500円(税込)。
人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年と、コンプレックスを隠すマスク少女。何の変哲もない郊外のショッピングモールを舞台に出逢ったふたりが、言葉と音楽で距離を縮めていくストーリー。監督・脚本・演出は、「四月は君の嘘」などを手掛けたイシグロキョウヘイ。言葉×音楽をキーワードに、少年少女の「ひと夏の青春」を描いたオリジナルアニメとなっている。
メインキャストには初映画、初声優、初主演となる市川染五郎と女優の杉咲花。山寺宏一、藩めぐみ、花江夏樹、神谷浩史、坂本真綾ら声優陣が脇を固める。音楽を担当したのは、「映画 聲の形」などの劇伴制作で知られる牛尾憲輔。主題歌を担当するのはnever young beach、劇中歌を大貫妙子が書き下ろすことで注目を集めている。
本作を形作る大きな3要素である、ショッピングモール・音楽・俳句の組み合わせについて、監督は「インスピレーション元が音楽であるということが大きいんです。俳句っていうのも、初めて日本語ラップを始めたいとうせいこうさんと俳人の金子兜太さんの対談本の中で、俳句と日本語ラップの関係性が語られていて、例えばライミングと韻を踏むとか。佐藤大さんから出たアイデアなんですけども、俳句には音楽的ルーツがあるということで作品に落とし込んでいきました」という。
公開に向け、イシグロ監督がYoutuberデビュー。チャンネル名は「サイコトちゃんねる」。現在#0と#1が公開されている。毎週火曜日18時頃に随時更新されるとのこと。
「サイダーのように言葉が湧き上がる」あらすじ
7回目の夏、地方都市。
コミュニケーションが苦手で、俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがて SNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。
ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。 だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って……。