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キヤノン、VR撮影システム「EOS VR SYSTEM」誕生。専用魚眼レンズも

「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を「EOS R5」に装着したところ

キヤノンは、 VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げ、2つの魚眼レンズを内蔵した専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」、PC用ソフトウエア「EOS VR Utility」「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を12月下旬に発売・公開する。レンズの価格はオープンプライスで、キヤノンオンラインショップでの販売価格は27万5,000円。

ミラーレスカメラと専用レンズ、PCソフトウエアで構成しており、カメラに新発売の専用レンズを装着することで、VR映像の撮影が可能。PCソフトウエアで撮影映像のVR規格形式への変換から簡易的な編集まで対応。「映像クリエイターや制作プロダクション、新たにVR映像撮影を始めたいと考えるユーザーまで幅広いニーズに応えていく」という。

レンズのRF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEは、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像が撮影可能。RFレンズで、ミラーレスカメラ「EOS R5」に装着すると、8Kを活かした没入感のある高精細な映像を出力できる。特殊コーティングにより、逆光時での撮影も快適に行なえるという。なお、このレンズを使用する場合は、EOS R5に12月上旬公開予定のファームウエアを適用する必要がある。

2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録できるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせるスティッチ作業が不要。映像制作ワークフローを効率化できる。

ユーザーの制作環境に合わせて、「EOS VR Utility」と、Adobe Premiere Pro用の専用プラグインが選択可能。ソフトはどちらも有料だが、トライアルとして、静止画や2分以内の動画に関しては無償でVR規格形式への変換が可能。トライアル活用以外の全機能を利用するためには有償のサブスクリプション・プランの購入が必要となる。