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“アート作品へ進化したテレビ”、LGから有機EL「ART90」

ART90シリーズの65型「65ART90EJQA」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機ELテレビの新モデルとして、デンマークを代表するファブリックメーカー「クヴァドラ」と共同開発し、“テレビを上質な「アート作品」へ進化させた”というART90シリーズの65型「65ART90EJQA」を6月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は990,000円前後。

4K65型の大画面ながら、テレビを見ていないときはスタンド部分が上部にスライドし、インテリアにフィットしやすいデザインになるという。画面の一部をライン状に表示することで、時刻や音楽再生の画面を表示するなど、テレビ視聴以外の使い方も可能。

スタンド部分が昇降する様子。LGの65型有機ELテレビ「65ART90EJQA」より
テレビを見ていないときはスタンド部分が上部にスライドし、インテリアにフィットしやすいデザインになる
スタンド部分を上部にスライドさせた状態で、時計の表示や壁紙、音楽再生が楽しめる。画面を完全に隠すことはできない

有機ELパネルは、従来より明るい次世代有機ELの「OLED evo」。映像処理エンジンには、リアルタイムAIプロセッサー「α9 Gen5 AI Processor 4K」を搭載。何百万もの映像ソースを学習する事で、地上波でも、ネット動画でもあらゆるコンテンツに合わせて、最高レベルの映像を映し出せるとする。

具体的には、映像ジャンルをAIが自動認識し、最適な画質に変換する「AI映像プロ」、AIがさまざまな物体を認識し、映像の色・明るさを分析し、より立体的で自然な色彩を実現する「オブジェクト型リアルタイム映像処理」、肌の色をナチュラルに保ちながら、さらに細部までの鮮やかな映像再現する「ダイナミックビビット処理」、有機ELの広大なダイナミックレンジを活用し、画像のコントラストとディティールを向上させる「ダイナミックトーンマッピングプロ」を採用。

音声面では、AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドへ調整し、臨場感あふれるバーチャル7.1.2chサウンドに変換する「AIサウンドプロ」も備えている。

最新ゲーム機に対応したHDMI端子も搭載。HDMI 2.1のeARC、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)をサポート。8K/60Hz、4K/120Hzにも対応する。

4K/120HzのDolby Visionもサポート。120Hz対応のDolby VisionとDolby Atmosサウンドでのゲームプレイにより、「より優れたビジュアルとオーディオで、ゲーム世界への没入感が高まる」という。

NVIDIAのG-SYNC Compatible認定や、AMD FreeSync Premiumテクノロジーも投入。応答速度は1ms。

HDRゲームの普及団体「HGiG」にも準拠する。プレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードを自由に選択する「ゲームオプティマイザ」や、ゲームプレイ中に、現在の設定を一目で確認できる「ゲームダッシュボード」も用意。クラウドゲーム「GeForce NOW」にも対応する。

個人アカウント設定を行なうと、AIプロセッサーによっておすすめのコンテンツを表示したり、ホーム画面に表示されるアプリを自分仕様にカスタム可能。音声操作も「Hi,LG!」と話しかけると、LG独自のAI「ThinQ AI」が起動。電源のオン・オフや音量の上げ下げなどの操作が簡単にできる。

NetflixやAmazon Prime Video、Hulu、YouTube、Disney+、DAZNなどの動画配信アプリにも対応する。

チューナー数はBS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上・BS・110度CSチューナー×3。

スピーカーは、フルレンジ×2、ツイーター×2、ウーファー×2の4.2chシステム。最大出力は80W。

HDMI入力は4系統で、すべての端子で48Gbps、4K120p信号をサポート。ほかには、光デジタル音声出力、ヘッドフォン、USB、LAN端子を備える。

消費電力は507Wで、年間消費電力は265kWh/年。

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