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watchOS 9今秋公開。ユーザーの“睡眠ステージ”検知が可能に

watchOS 9

アップルは7日、開発者向けのイベント「WWDC(世界開発者会議)」を開催し、Apple Watch向けの新OS「watchOS 9」を発表した。今秋にリリース予定で、Apple Watch Series 4以降に対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供される。

文字盤がより豊富になり、中国文化、イスラム文化、ヘブライ文化などの多くの文化圏で使用されているグレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現した「ルナー」、アーティストJoi Fulton氏とのコラボレーションによって生まれたApple Watchだけのダイナミックなアート作品「プレイタイム」、クラシックでDigital Crownを回すとスタイルが変化するタイポグラフィが強調された文字盤「メトロポリタン」、新しい星図と現在の雲のデータを表示したオリジナル文字盤「アストロノミー」の4つの新しい文字盤が追加される。

新しい「ポートレート」の文字盤では、猫、犬、風景などのより多くの写真で深度エフェクトが使用可能。また「カリフォルニア」と「タイポグラフィ」の文字盤にはオプションとして漢字が追加される。

“集中モード”では、「パーソナル」集中モードの間は「写真」の文字盤を表示するといったように、iPhoneで特定の集中モードを開始した際にApple Watchに自動的に表示される文字盤を選択できる。

ワークアウトアプリも進化。パフォーマンスの測定のためのより詳しい指標と新しいトレーニング体験を提供。Digital Crownを回して読みやすいワークアウト表示を切り替え、ユーザーはさまざまなトレーニングスタイルの重要な指標を確認できるようになる。

ランニングでは、「歩幅の長さ」「接地時間」「上下動」などの新しい「ランニングフォーム指標」を、ワークアウト表示に追加。自己ベスト、またはよく使うコースの前回の記録のどちらかを選んで競争する事も可能になる。

「歩幅の長さ」「上下動」などの新しい「ランニングフォーム指標」はユーザーがどれだけ効率的に走れているかを記録するのに役立つ

プールスイミングワークアウトでは、新しいストロークタイプとしてキックボードが検知されるようになる。

睡眠記録機能では、「睡眠ステージ」が加わり、さらに詳しい情報を提供。加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知。Apple Watchの睡眠アプリケーションで睡眠ステージのデータを確認したり、iPhoneのヘルスケアアプリケーションのグラフで睡眠時間などの詳細な情報や、心拍数や呼吸数などの追加の指標を確認できるようになる。

加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知

心房細動と診断されたユーザー向けには、FDA認可の心房細動履歴機能を有効にし、心拍リズムに心房細動の兆候が現れたおおよその頻度などの重要情報にアクセスすることで、健康状態についてより詳しい情報が得られるようになる。毎週届く通知によって頻度を把握したり、ヘルスケアアプリケーションで、心房細動に影響を及ぼす可能性がある睡眠、アルコール摂取量、運動などの生活習慣関連因子を含む詳細な履歴を確認する事も可能。

ユーザーが服薬リストを作成し、服用スケジュールとリマインダーを設定し、薬の情報をヘルスケアアプリケーションで確認することによって、薬、ビタミン、サプリメントの管理と記録も可能になる。