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北野映画「首」、“閲覧要注意”の本編冒頭7分36秒公開
2023年12月14日 20:00
公開中の北野武監督作「首」より、本編冒頭映像7分36秒が2024年1月4日23時59分までの期間限定で公開された。YouTubeでは公開がスタートしており、12月15日21時からはニコニコ生放送でも配信。「首」という題字が切り落とされるシーンから幕を開け、戦で首を取られた侍の首からサワガニが出てくるという衝撃的な映像が繰り広げられるため、YouTubeでは年齢制限が設定されている。
ニコニコ生放送は、12月15日20時50分開場、21時開演、21時8分終了で、アーカイブ期間が'24年1月4日23時59分までとなっている。
北野監督が構想に30年を費やした戦国スペクタクル超大作で、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化。公開されるや否や、「世界のキタノの集大成」「こんな戦国時代劇が観たかった!」と話題を呼んでいる。
あまりにショッキングな内容から“R18!?指定”間違いなしの冒頭映像は、その後の容赦ない血飛沫と暴力、そして登場人物たちの死を予感させる仕上がり。物言わぬ首無しの侍とサワガニから一転、舞台は信長(加瀬亮)に謀反を起こした荒木村重(遠藤憲一)の戦シーンに。1年半の長きに渡る戦いで信長は勝利するものの、村重は逃亡。
“可愛がっていた”家臣である村重に裏切られた上に逃げられた信長は、秀吉(ビートたけし)、光秀(西島秀俊)ら家臣を集め村重の捕縛を命じ、なおかつ自分亡き後の跡目についてまで明言する。
「ハゲが勝手に決めるな! このドクソたあけが!!」「働きしでー(次第)で跡目を選んだるに、俺のために死ぬ気で働け!」など、撮影時にかなり苦戦したという早口の河内弁で家臣を罵倒し、渾身の飛び蹴りを炸裂する加瀬の演技は、まさに“イッちゃってる天下人”そのもの。
しかし、ただイかれているだけではなく、「何をされるかわからない」恐怖と、「跡目」という餌をうまく使いこなし、家臣を巧みに動かす信長のカリスマ性も垣間見えるシーンにもなっている。