オンキヨー、高音質化を図った小型コンポ「CR」最上位機
-デジタルアンプ搭載。併用スピーカーの後継機も
オンキヨー株式会社は、デジタルアンプを内蔵した小型オーディオシステム「CRシリーズ」のフラッグシップモデル「CR-D2LTD」を6月13日より発売する。価格は73,500円。
また、CR-D2LTDとの組み合わせに最適なブックシェルフスピーカー「D-112EXLTD」も同日に発売。価格はペアで67,200円。
■ CR-D2LTD
CDプレーヤーとFMチューナを内蔵した小型のオーディオシステム。2007年に発売された「CR-D1LTD」の後継機として、「大量生産では難しい特別仕様や、内部パーツの最適化を推し進め、ピュアな再現能力を追求した」という。
定格出力40W×2ch(4Ω)のデジタルアンプを搭載。内部には独自のデジタルアンプ技術である「VL Digital」回路を内蔵。「圧倒的なピュアサウンドを実現する」としている。
筐体は、アルミニウムの側板や1.2mm厚スチール天板、二重構造底板などを採用。さらに、アルミ削り出しタイプのボリュームつまみを搭載するほか、CDトレイにはラバーコーティングを施すなど、不要な振動を排除する作りとなっている。
内部回路 |
電源部は独自の大容量電源トランスを搭載し、安定性や応答性を高めた電源回路を構築。また、電源供給ラインには太めの銅バスプレートを採用し、低インピーダンス化を実現。HICC(瞬時電流供給能力)を高めて、電源エネルギーをストレートにスピーカーへ送り込めるとしている。
独自のアナログ信号生成技術「VLSC」も搭載。入力は光デジタル×1、アナログ(RCA)×3、ステレオミニ×1。出力は光デジタル×1、アナログ(RCA)×2、ステレオミニ×1、サブウーファ×1。音質劣化を防ぐため、端子には金メッキを施している。
外形寸法は205×338×117mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。リモコンが付属する。
■ D-112EXLTD
D-112EXLTD |
CR-D2LTDとのセット利用を想定したブックシェルフ型のスピーカーで、2007年に発売された「D-112ELTD」の後継モデル。
A-OMFモノコックコーンによる10cm径のウーファと、3cm径のリングツイータから構成される2ウェイバスレフ型。ツイータの振動板の表面にチタンコーティングを施して高度を高め、高域再生に重要なリニアリティを向上させたという。
バスレフダクトに「AERO ACOUSTIC DRIVE」を搭載 |
バスレフダクトには独自のスリット形状と構造の「AERO ACOUSTIC DRIVE」を搭載。ノイズの発生を抑え、小音量でも質感を伴う豊かな低域再生を実現するという。さらにバスレフダクトをキャビネットから分離するアドバンスド構造により、お互いの振動の影響を抑制。ノイズを低減するとしている。キャビネットの内容量は4.5リットル。
側板はリアルウッド突き板仕上げを採用。背面のスピーカーターミナルは真鍮削り出しによる金メッキネジ式。再生周波数帯域は50Hz~100kHz。クロスオーバー周波数は2.5kHz。定格インピーダンスは4Ω。
1台あたりの外形寸法は162×255×263mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5kg。スピーカーケーブルとコルクスペーサーが付属する。
(2009年 5月 22日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]