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パナソニック、動画強化+有機EL EVFの一眼「DMC-G6」

NFC+Wi-Fi対応。新映像エンジンやレンズも

DMC-G6

 パナソニックは、1080/60p動画対応やスマートフォン連携などを強化したミラーレス一眼デジタルカメラ「LUMIX DMC-G6」を6月20日より発売する。価格はオープンプライス。

 店頭予想価格はボディのみで8万円前後、Xレンズキットが10万5,000円前後、ダブルズームレンズキットが11万円前後、新開発の14-140mmレンズ付属キットが12万円前後。

名称
(品番)
概要カラー店頭予想価格
G6
(DMC-G6)
ボディブラック
シルバー
ホワイト
8万円
G6H
(DMC-G6H)
新望遠ズーム
レンズ付属
ブラック
シルバー
12万円
G6W
(DMC-G6W)
新標準ズーム+
望遠ズームレンズ
ブラック
シルバー
ホワイト
11万円
G6X
(DMC-G6X)
電動標準
ズームレンズ付属
ブラック10万5,000円

 また、ハイエンドコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-LF1」も6月20日に発売。店頭予想価格は5万円前後。

LUMIX DMC-G6

 オートフォーカス(AF)性能や動画性能などを強化したマイクロフォーサーズマウントのミラーレス一眼デジタルカメラ。カラーはブラック(-K)、シルバー(-S)、ホワイト(-W)の3色。

DMC-G6(-K)
ブラック
DMC-G6(-S)
シルバー
DMC-G6(-W)
ホワイト
DMC-G6H

 撮像素子には4/3型、有効1,605万画素、総画素数1,831万画素のLive MOSセンサーを搭載。ISO感度は160~12,800で、拡張25,600まで対応する。0.5秒起動や1秒(MP4撮影時)での動画記録開始などのレスポンス強化を図っているほか、秒間7コマの連写に対応する。

 映像処理エンジンは「新ヴィーナスエンジン」。新搭載の2次元ノイズリダクションや、新マルチプロセスノイズリダクションにより、ノイズの質感をコントロールしざらつきを抑制。また、ディテール再現フィルタの最適設計により、限界解像やコントラストが向上し、高解像度化を行なっている。ダイナミックレンジコントロールの信号処理精度も向上し、滑らかな階調を残したまま、従来より広いダイナミックレンジを実現したとする。

 動作撮影機能も充実しており、AVCHDでは1080/60p(センサー出力60コマ/秒)、ビットレート28Mbpsまで対応。1080/60i(センサー出力30コマ/秒、60コマ/秒)や24p記録にも対応する。また、MP4記録も可能で、フルHDの1080(センサー出力秒間60コマ、約28Mbps)、1080(同30コマ、約20Mbps)、HD(720p、同30コマ、約10Mbps)、VGA(同30コマ、4Mbps)などを用意する。なお、MP4記録については動画記録時間の上限が29分59秒までとなる。

 本体には動画撮影専用ボタンも装備。ただし、上位モデルのDMC-GH3で搭載していた、フルHDの72Mbps(ALL-Intra)、50Mbps(IPB)といった、高ビットレート動画のMOV形式記録機能は省かれている。

 動画撮影時の絞りやシャッタースピードを任意に設定できるクリエイティブ動画モードも備え、こだわった動画表現が可能。また、撮影中でもAFが被写体に追従し、ピントの合った撮影が行なえるとする。

 また、ステレオマイク入力とヘッドフォン出力を装備し、外部マイクの利用や音声のモニタリングにも対応した。

背面にタッチ液晶を装備

 背面に3型/104万画素の可動式タッチパネル液晶モニターを装備。左180度、上下270度に動かすことが可能で、ローアングルからハイアングルまでの撮影に対応。タッチパネルを使ったピント合わせや、ピント+シャッター操作、タッチで露出をあわせる「タッチAE」などに対応する。タッチパネルの方式は静電容量式、液晶はインセルタッチ方式で、屋外での視認性や視野角を向上している。また、144万画素の有機ELビューファインダーも搭載している。

 IEEE 802.11b/g/nの無線LANとNFC(近距離無線通信)を装備。おサイフケータイやNFC対応のAndroidスマホ/タブレットの場合、カメラにタッチするだけで簡単に無線LANの初期設定や接続ができる。iOS/Android向けの専用アプリ「Panasonic Image App」により、撮影した写真や動画の閲覧や保存がスマホやタブレットから行なえるほか、SNSへのアップロードや、シャッター操作などのリモート撮影に対応する。

H-FS14140

 AV出力やUSB、HDMIミニ出力などを装備。外形寸法は122.45×71.4×84.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみで約340g、バッテリとメモリーカードを含めて約390g。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。付属のバッテリーパックと、キットレンズの14-140mmを使った場合の撮影可能枚数は約350枚、AVCHD動画の実撮影可能時間は約75分。付属ソフトは「PHOTOfunSTUDIO 9.2 PE」、「SILKYPIX Developer Studio 3.1 SE」、「Super LoiLoscope 体験版」など。

 また、新開発の高倍率ズームレンズ「H-FS14140」を5月30日に発売。価格は99,750円。14-140mm(35mm換算で28mm-280mm)の10倍ズームレンズ(F3.5-F5.6)で、光学手ブレ補正のPOWER O.I.S.を搭載する。重量は約265g。

LUMIX DMC-LF1

LUMIX LF1

 光学7.1倍ズームレンズを搭載したハイエンドコンパクトモデル。カラーはブラックのみ。

 撮像素子は有効1,210万画素の1/1.7型高感度MOSセンサー。レンズは35mm換算で28-200mm相当の光学7.1倍ズームレンズ(F2.0-5.9)「LEICA DC VARIO-SUMMICRON」で、自社での非球面レンズ生産により、薄く小型化したレンズを実現できたとする。

 新ヴィーナスエンジンを搭載し、ノイズリダクションや階調やエッジ表現を改善。RAW記録にも対応し、RAW現像ソフトとして「SILKYPIX Developer Studio 3.1 SE」が付属。動画機能については、1080/60iまでのAVCHDと1,920×1,080ドット/20MbpsまでのMP4記録(センサー出力30コマ/秒)に対応する。

 0.2型約20万ドットのビューファインダや3型92万画素の液晶モニタを装備。レンズ部にはコントロールリングを備え、撮影モードに合わせて、ズーム、ISO感度、絞り、シャッター速度などに割り当てて操作できる。電子水準器も備えている。

 IEEE 802.11b/g/nの無線LANとNFCを装備。NFC対応のAndroidスマホ/タブレットで、カメラにタッチするだけで簡単に無線LANの設定が可能。また、iOS/Android向けの専用アプリ「Panasonic Image App」により、撮影した写真や動画の閲覧や保存がスマホやタブレットから行なえ、SNSへのアップロードや、シャッター操作などのリモート撮影にも対応する。

 付属バッテリ利用時の電池寿命は約250枚。外形寸法は約102.5×27.9×62.1mm(幅×奥行き×高さ)。質量は約192g(バッテリ、メモリカード含む)。

(臼田勤哉)