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ドコモ、有機EL「GALAXY S4」含むフルHDスマホ4種

フルセグ/DTCP+対応「F-06E」、IGZOの「SH-06E」も

ARROWS NX F-06EのBlack

 NTTドコモは15日、携帯電話の2013年夏モデルとして、スマートフォン9機種を発表した。この中には、フルHD解像度のディスプレイを採用したモデルが4機種含まれており、富士通製「ARROWS NX F-06E」は、フルセグの地上デジタル放送受信に対応する。

 また、サムスン製「GALAXY S4 SC-04E」は世界初となる、フルHDの5型有機ELディスプレイを採用。ほかにも、IGZO液晶採用のシャープ製「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」、パナソニック製「ELUGA P P-03E」がフルHDディスプレイを搭載。5月23日より順次発売する。

 ここでは、フルHDディスプレイ搭載の4機種を紹介する。

【スマートフォン】
型番
メーカー
ディスプレイフルセグ/
ワンセグ
NOTTV発売時期
ARROWS NX
F-06E
富士通
5型フルHD
液晶
○/○6月中旬
GALAXY S4
SC-04E
サムスン
5型フルHD
有機EL
-/○5月23日
より順次
AQUOS PHONE ZETA
SH-06E
シャープ
4.8型フルHD
IGZO液晶
-/○5月24日
ELUGA P
P-03E
パナソニック
4.7型フルHD
液晶
-/○6月下旬

 4機種に共通する特長として、スマートフォン/タブレット向けの放送・モバキャスに対応し、全機種でNOTTVが視聴できる。リアルタイム放送の番組録画や、録画予約機能も搭載している。さらに、4機種全てが2,500mAh以上の大容量バッテリを搭載している。

 また、画面に指を近づけるだけで、位置や動きを検知し、画面ロックの解除や文字入力時に候補文字を拡大表示するなどの「ホバー」機能を搭載。通信機能では、LTEのXiに対応し、受信最大100Mbpsの高速通信と、3つの周波数帯(2GHz/1.5GHz/800MHz)に対応する。

ARROWS NX F-06E

Blackの背面

 フルセグ対応チューナを装備。地上デジタル放送のワンセグだけでなく、12セグの受信にも対応した端末。ただし、録画対応はワンセグのみとなる。「気になるテレビ番組を圧倒的な高画質で視聴できる」とする。さらに、ドルビーデジタルプラスを搭載し、音質も高めたという。

 Miracastにも対応。無線LANルーターなどが無い場所でも、フルセグ放送を含むスマートフォンのコンテンツを、対応テレビに1対1でワイヤレス接続して出力できる。

 ディスプレイは1,080×1,920ドット、5.2型の液晶で、画面から発生するブルーライトを約30%軽減する機能を装備。滑らかな描画と、指に吸い付くような操作を実現するという「新 サクサクタッチパネル」を採用する。

 DTCP+対応アプリ「DiXiM Player 4.0 for Android」も搭載。DTCP+のリモートアクセスに対応し、デジタル放送を録画した番組の宅外での遠隔視聴に対応する。DTCP+対応HDD「RECBOX HVL-Aシリーズ」などのサーバーと接続し、録画された番組をスマートフォンのDiXiM Playerで視聴することができる。リモート再生時の画質は3段階で選択可能。

DiXiM Player 4.0のリモートサーバー選択画面。DTCP+対応のRECBOXが認識された
コンテンツ選択画面
視聴画面
サーバー設定画面で、画質などの選択が可能
リモート視聴時の画質選択
録画番組の再生バッファサイズの選択

 IPX5/8の防水、IP5Xの防塵機能を装備。バッテリは3,020mAhと大容量で、ヒューマンセントリックエンジンを用いた省電力技術「NX! エコ」も利用可能。待ち受け時間はLTE/3Gのどちらも約560時間。CPUはクアッドコア 1.7GHzの「APQ8064T」を採用。

Whiteモデル

 デジカメ機能は、外側に裏面照射で有効1,630万画素のCMOS、内側にも裏面照射で有効130万画素のCMOSを搭載。

 Androidは4.2。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは64GB。64GBまで対応できるmicroSDXCカードスロットも装備。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応。8台までのテザリングもサポート。Bluetooth 4.0にも対応する。

 外形寸法は約139×70×9.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約163g。カラーはBlackとWhiteの2色。

GALAXY S4 SC-04E

 世界初となる、5型、1,080×1,920ドットの有機ELディスプレイを採用。「より迫力と臨場感ある映像が楽しめる」という。また、省電力性能も「GALAXY S III α」と比べ、約20%改善したという。

GALAXY S4 SC-04EのBlack Mist

 画面の上で手を動かすだけで操作が可能な「Sジェスチャー」や、顔を感知して動画再生を一時停止させる「スマートポーズ」、指を浮かせて動作する「Sプレビュー」などを搭載。

 AV機能としてワンセグチューナを搭載。デジタルカメラは、外側に裏面照射で有効1,320万画素のCMOS、内側に有効210万画素のCMOSを搭載。外側と内側で同時に静止画・動画が撮影できる「デュアル・カメラ」仕様となっている。

 写真を撮りながら、周囲の音を録音する「サウンド&ショット」や、映り込んでしまった不要な背景などを消せる「消しゴムモード」なども搭載。自動でアルバムを作る「ストーリーアルバム」なども用意する。

 OSはAndroid 4.2。CPUはクアッドコア 1.9GHzの「APQ8064T」。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは32GB。64GBまで対応できるmicroSDXCカードスロットも装備。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応。10台までのテザリングもサポート。Bluetooth 4.0にも対応する。

 防水防塵機能は備えていない。外形寸法は約137×70×8mm(縦×横×厚さ)で、重量は約134g。バッテリは2,600mAhで、LTEでの連続待受時間は約360時間、3Gでは約410時間。カラーはBlack Mist、White Frost、Blue Arctic。

White Frost
Blue Arctic
フルHDの有機ELを採用
背面(White Frost)

AQUOS PHONE ZETA SH-06E

 4.8型、1,080×1,920ドットのIGZO液晶ディスプレイを採用した端末。密度は460ppi。IGZOの特徴を生かし、静止画表示中はCPUの表示動作を抑えたり、描画の描き変えを1秒間1回に抑えるなどして、電池の消費を低減。バッテリは2,600mAhを内蔵。連続待受時間は、LTEで約460時間、3Gで約530時間。解像度の低い静止画も滑らかに表示できるという、超解像技術も搭載する。

 周辺環境や時間に合わせて画質を調整する「ユースフィットモード」や、表示画像に最適な濃度調整を行なう、覗き見防止機能「のぞき見ブロック(ペールビュー)」も利用可能で、手をかざすだけでON/OFFの切り替えもできる。

左からBlue、Red、White

 デジカメは、外側に裏面照射型の有効1,310万画素、内側に有効210万画素のCMOSを採用。レンズはF 1.9の明るさで、夜間の撮影や、背景をぼかした撮影が可能。光学式手ブレ補正機能も備え、電子式の手ブレ軽減機能も搭載。声でシャッターを切る「Voice Shot」も備えている。

 音楽再生向けに、高音質LSIを搭載。消費電力も抑え、約75時間の連続再生が可能。ドルビーモバイルv3や、BluetoothのaptXコーデックにも対応。FMトランスミッタ機能も備えている。Bluetoothは4.0対応。

 ワンセグ受信に対応し、ワンセグやYouTubeを小画面で表示する機能も用意。声でアプリを起動したり、登録したキーワードでロックを解除する「Voice Awake」、電源キーを押さずに本体のON/OFFができる機能なども用意。UIには新「Feel UX」を採用する。

 OSはAndroid 4.2、CPUはクアッドコア 1.7GHzの「APQ8064T」。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは32GB。64GBまで対応するmicroSDXCカードスロットも装備する。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応。10台までのテザリングもサポート。

 IPX5/7の防水機能を装備。外形寸法は約138×70×9.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約157g。バッテリは2,600mAhで、LTEでの連続待受時間は約460時間、3Gでは約530時間。カラーはWhite、Blue、Red。

4.8型のIGZO液晶を採用
背面(Red)

ELUGA P P-03E

 4.7型、1,080×1,920ドットの液晶ディスプレイを採用。VIERAで培った技術を投入しているほか、BDレコーダで録画したフルHDの番組を、ELUGA Link機能でP-03Eに転送し、通勤電車などで楽しむ事もできる。ワンセグ受信にも対応する。

 iモード携帯のように、シンプルな操作ができるというUI「docomo シンプル UI」を搭載。「使い慣れたケータイキーとの組み合わせで入力操作が簡単にできる」という。

 触れずに操作できる「タッチアシスト」機能や、文字入力の際に、指を近づけるだけで変換候補文字を拡大表示し、押し間違いを防ぐ。Webサイト閲覧時は、指を近づけると操作バーが表れ、画面表示の拡大・縮小を片手でできる。

 背面タップで画面表示をONにしたり、側面タップで通話音量の操作ができる「フィンガータップ」、よく使うアプリをすぐに起動できる「タスクマネージャーPLUS」など、片手での使いやすさにもこだわっている。

カラーはGold、Black

 デジタルカメラは、外側が有効1,340万画素、内側が有効130万画素のCMOS。独自の新センサー「SmartFSI」と、LUMIXで培ったという高画質技術「Mobile Venus Engine」も採用。新ノイズリダクション処理で、暗いシーンも「4倍綺麗に撮影できる」とする。シーンに合わせた設定を自動的に適用する「おまかせiA」、タッチパネルに触れずにシャッターが切れる「タッチアシスト」なども利用可能。

シンプルUIを搭載

 バッテリは2,600mAh。消費電力を抑える「エコナビ」も搭載。連続待受時間は、LTEが約440時間、3Gが約490時間。IPX5/7の防水、IP5Xの防塵機能も装備。赤外線通信、おサイフケータイにも対応する。

 OSはAndroid 4.2、CPUは1.7GHzクアッドコア「APQ8064T」。メモリは2GB、ストレージメモリは32GB。64GBまで対応するmicroSDXCカードスロットを装備。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに対応。10台までのテザリングもサポート。Bluetooth 4.0にも対応する。外形寸法は約132×65×10.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約146g。カラーはGold、Black。

(山崎健太郎/中林暁)