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GoogleのスマホVRビューア「Cardboard」出荷数が500万個を突破

 米Googleは27日(米国時間)、スマートフォンと組み合わせて手軽なVR体験ができる段ボール製ビューア「Cardboard」が世界中で500万個以上使われていることを、公式ブログにおいて明らかにした。YoutTubeアプリと組み合わせてCardboardで動画視聴した時間の総計など、Cardboardに関するGoogleのこれまでの取り組みや普及状況も公開されている。

世界中で500万個以上使われているCardboard
Cardboard

 Cardboardは'14年6月に開発者向けイベント「Google I/O」の中で発表された組み立て式のVRビューアで、VR動画や写真を表示した手持ちのスマートフォンを目の前に固定して使う。

 '15年11月にはAndroid版のYouTubeアプリに「Cardboardモード」が追加され、360度撮影された動画などをCardboardでVR視聴できるようになった。Googleでは、YoutTubeでのVR視聴時間は累計35万時間以上としている。

 同年12月にはAndroidアプリ「Cardboardカメラ」をGoogle Playで無料公開。スマートフォンで360度のパノラマ写真を音声つきで撮影できる。ユーザーの頭の動きに合わせて音声つき静止画を楽しめ、撮影現場を疑似体験できるというもの。アプリ公開後、75万枚以上のVR写真がユーザーによって撮影されたとしている。

Android版YouTubeアプリの「Cardboardモード」は計35万時間近く使われた
Androidアプリ「Cardboardカメラ」で撮られたVR写真は75万枚以上

 Google Playで提供されているVR対応アプリがダウンロード(インストール)された総数は2,500万を超え、特に'15年10月から12月の2カ月間で1,000万と著しく伸びていることも明らかにしている。

VR対応アプリのインストール数は2,500万以上
VR対応アプリのトップ5

 CardboardとVRは教育の現場でも使用され、これまでに50万人以上の学生がホワイトハウスやコンゴ共和国など世界中の150の場所を見学したという。

(庄司亮一)