オンキヨー、インテルの協力でAV製品など開発へ
-約7億円の資金調達。デジタルオーディオなど
11月16日発表
オンキヨー株式会社は16日、米インテル投資部門のインテル キャピタルを割当先とした、転換社債型新株予約権付社債と新株予約権の募集を行なうと発表した。合わせて、オンキヨーはインテルと開発契約を締結する。
発行日は12月1日で、調達される資金の額は社債と新株予約権合わせて約7億1,583万3,333円。これらは全て、新製品開発と新市場開拓に充当される。内訳は、新製品開発の研究開発費が2億円、設計費用が3億1,500万円、市場開拓のための共同マーケティング費用が2億円。
資金調達に合わせて、オンキヨーはインテルと開発契約を締結。インテル アーキテクチャベースのデジタルオーディオシステムや、家電製品用プラットフォーム、MID(モバイル・インターネット・デバイス)を開発する。差別化された新製品を早期に市場投入し、AVC事業を強化するほか、マーケティングにおいてもインテルと共同で展開することで、新市場の開拓を図る。その効果は2011年3月期より業績に寄与し始めると見ている。
今回の出資により、インテル キャピタルの持株比率は11.8%となり、オーエス・ホールディング(31.8%)に続き2番目の大株主となる。なお、オンキヨーは「割当予定先は経営参画を主な目的として保有するものではなく、技術協力に伴う資金面の支援であり、経済的利益の獲得も視野に入れていると認識している」という。
(2009年 11月 17日)
[AV Watch編集部 中林暁]