スカパー! HDで2010年夏に3D放送を開始

　スカパーJSATは27日、2010年夏にCSデジタル放送「スカパー! HD」において3D放送を開始すると発表した。

　ハイビジョン多チャンネル放送の「スカパー! HD」では、現在58のHDチャンネルを放送中で、12月末までに85チャンネル以上、2012年には100チャンネル体制を目指している。このうち3D放送は、2010年の夏から月2～3番組程度で開始し、その後放送事業者各社と連携して順次コンテンツを拡大していく予定。3D放送を加えることにより、スカパー! HDの付加価値と魅力をあげていく。3D方式はサイドバイサイドを採用する。

　3D市場は、ハリウッド映画の実写3D作品の公開が続いているほか、2010年には国内家電メーカー各社が3D立体視対応テレビを発表するなど市場拡大に向けた動きが活発化。また、海外においても欧米の各放送局が3D専門チャンネルの放送開始を発表するなど、3Dを取り巻く環境が放送業界を含めて急速に変化している。

　スカパー! JSATでは、昨年から3Dコンテンツの試験収録と検証を進めてきた。試験においては、スポーツコンテンツを中心に、3Dの迫力や楽しさが伝わるコンテンツの選定や撮影方法など「ありのままの臨場感」を表現するための検証を進めており、夏に向けてその作業を加速していくとしている。