NHK、3板式スーパーハイビジョンカメラを開発
-5月27日からの「NHK技研公開2010」で展示
5月18日発表
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NHKは18日、次世代テレビ放送サービスとして研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)の新バージョンとして、SHVのフル解像度となる3,300万画素(7,680×4,320ドット)での撮影が可能な3板式カメラを、日立国際電気と協力して開発したと発表した。
SHV用カメラは従来、800万画素の撮像素子を4枚使ったデュアル グリーン方式を採用していた。これは、光の3原色の中で視覚の解像度に最も寄与しているG(緑色)信号用に2枚の撮像素子を斜め方向に半画素ずらしで配置、それらの間にR(赤色)、B(緑色)信号用の素子を1枚ずつ配置することで、実質的に縦横方向に2倍の解像度を得る方式。
今回新たに発表されたのは、画素ずらしではなく、フル解像度でSHV撮影を可能にするもの。3,300万画素の撮像素子3枚を使い、R、G、Bの3原色すべてにおいてSHVのフル解像度の映像が撮影できるのが特徴。
加えて、SHVの解像度に対応した超高精細レンズや、レンズ色収差補正機能も新開発。従来のカメラと比べ、解像度が大幅に改善されたという。
さらに、新開発の光伝送装置をカメラヘッドに内蔵。約74Gbpsのフル解像度の映像信号を、ハイビジョンカメラ用ケーブル1本で中継車まで送れるようになった。
今回のカメラは2009年5月に行なわれた「NHK技研公開2009」でプロトタイプが公開されていたが、新たに開発されたカメラもまた、2010年5月27日~30日に開催される「NHK技研公開2010」で展示が予定されている。
(2010年 5月 18日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]