ユニデン、受信性能を高めた車載用地デジチューナ

DTM430R

　ユニデンは、車載デジタルテレビチューナ「DTM430R」を5月10日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は46,800円前後。

　地上デジタル放送の12セグ/ワンセグ受信に対応した車載用チューナ。映像出力はコンポジットが2系統と、アナログ音声1系統で、リアモニターへの同時出力にも利用可能。EPGや字幕表示に対応するが、データ放送や双方向サービスには対応しない。

　4チューナ/4アンテナ構成で、最新の4キャリアダイバーシティデモジュレータとシリコンチューナを搭載し、受信性能を改善。複雑な反射や時間差で到来する電波をより正確に捉え、マルチパス妨害への耐久性を高めたほか、高速走行時の性能も向上したという。

　アンテナは従来より小型化し、「業界最小サイズ」というフィルムアンテナ2枚組が2セット付属する。アンテナエレメント長は70mmで、従来から16%短縮。視界の妨げを改善しつつ、高感度化・ローノイズ化を実現したという。各アンテナで広範囲から受信し、独立した4チューナ間で足りない映像情報を補間/合成して映像を表示する。

　また、12セグの受信状態が悪くても、ワンセグに自動で切り替える機能を搭載。切り替えのタイミングは「ワンセグ優先」または「12セグ優先」に設定可能となっている。また、走行中のエリアに自動チューニングする「中継局サーチ機能」や、受信中の県域(広域)放送エリアを越えて隣接するエリアに移動した場合の「系列局サーチ」も搭載する。受信が困難になってからサーチを開始するまでの時間は15/30/60/90/120秒の5通りから選べる。

リモコンは小型化。新たに音量調整のボタンを搭載した

　車のACC(アクセサリー)電源をONにした場合のチューナ側の電源設定も変更可能。ACCがOFFの場合はチューナもOFFだが、ACCをONにしたときにチューナを「常にON」、「常にOFF」、「前回の電源状態」の3通りから選択できるようになった。

　付属リモコンは薄型/小型化し、音量調整/消音ボタンを追加。「車内のリモコンは小さいほうがいい、音量の調整機能がほしい、という要望に応えた」としている。

　外形寸法は160×114×21.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約440g。「業界最小クラスのコンパクトサイズ」を謳う。また、消費電力は4.9W(待機時0.2W)で同社従来モデルに比べ15%削減。「トップクラスの省エネ」としている。