ペンタックス、フルHD動画/ミラーレス一眼の「PENTAX Q」
-レンズ交換式で最小/最軽量。レンズ付属、実売7万円~
HOYAのPENTAXイメージング・システム事業部は、フルHD動画撮影にも対応したレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q(キュー)」を発売する。カラーはホワイトとブラックを用意する。
価格はオープンプライス。店頭予想価格は、標準単焦点レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」が付属するレンズキットが7万円前後、同レンズと標準ズーム「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」が付属するダブルレンズキットが9万円前後。
ブラック(PENTAX-01 STANDARD PRIME装着時) | ホワイト(PENTAX-01 STANDARD PRIME装着時) |
1/2.3型、総画素1,275万画素/有効1,240万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載した、ミラーレスのデジタル一眼カメラ。外形寸法は約98×31×57.5mm(幅×奥行き×高さ/ホットシュー、操作部材除く)、本体重量約180gで、「レンズ交換式で世界最小/最軽量」としている。光学ファインダーは内蔵しない。
レンズマウントは新規開発の「ペンタックスバヨネットQマウント」で、同社Kシリーズに比べフランジバックを約1/5に短縮したほか、イメージサークルを小型イメージセンサーに特化したことでマウント径を約2/3に縮小。Qマウントのレンズは5モデル用意。ただし、前述の単焦点「01 STANDARD PRIME」はレンズキットのみでの販売となる。
JPEG/RAW静止画に加え、MPEG-4 AVC/H.264のフルHD動画撮影にも対応。記録モードは1,920×1,080ドットの[Full HD]のほかに1,280×720ドットの[HD]と640×480ドットの[VGA]を用意。フレームレートはいずれも30fpsとなる。なお、動画撮影時にAFは利用できない。手ブレ補正はセンサーシフト式で、静止画/動画ともに利用可能。音声は内蔵のモノラルマイクで記録。動画の連続撮影時間は最長約25分。
9種類の幅広い映像表現を簡単に楽しめるという「スマートエフェクト」や、定点観測などに利用するインターバル撮影が、動画でも利用可能。カメラ内での分割/部分削除といった動画編集機能も搭載。本体にHDMIマイクロ端子も備える。
静止画撮影では、中心となる被写体の奥や手前に写っている対象のボケを自動で調整する「ボケコントロール」を搭載。撮影時のピント位置や被写体との距離などを元に、自動で最適な画像処理を行ない、主役となる被写体が浮き立つような画像効果が簡単に得られるという。
PENTAX Qの本体 | 背面(ブラック) | 背面(ホワイト) |
ポップアップ可能なストロボを内蔵し、収納状態でも利用可能。ポップアップ時は35㎜換算で28mm相当の広角レンズまで対応可能としている。連写(JPEG)は最大約5コマ/秒。イメージセンサー部を超音波振動させてゴミを除去する「DR II」も搭載する。
記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードを使用。液晶モニタは3型/約46万ドット。別売で外付けの光学ファインダー「O-VF1」(オープンプライス/店頭予想価格2万円前後)も用意する。
電源はリチウムイオンバッテリ「D-LI68」を使用。電池寿命は静止画でストロボ50%発光時が約230枚、ストロボなしで約250枚、再生時間は約160分。SDカード/電池利用時の重量は約200g。
天面 | ストロボをポップアップした状態 | 別売の光学ファインダー「O-VF1」装着時 |
(2011年 6月 23日)
[AV Watch編集部 中林暁]