クラリオン、フルデジタル伝送のBluetoothスピーカー

充電池で30時間動作、太陽光パネルも。実売24,800円


ZP1を手に持ったところ

 クラリオンは、世界初となるフルデジタル駆動のポータブルBluetoothスピーカー「ZP1」(MG-1100A-A)を12月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,800円前後。10月2日から幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2012」(一般公開は3日~)において展示している。

【10月3日訂正】店頭予想価格を訂正しました

 同社のフルデジタルスピーカーシステム「01DRIVE」のポータブルBluetoothスピーカー。車載用ではなく、デザイン家電ルートやWebショップなどでの販売となる。一般的なスピーカーのように、デジタル音源をDACでアナログ変換してアンプで増幅する方法とは異なり、デジタル音源からスピーカー駆動までを“完全デジタル伝送”することが特徴。スマートフォンなどの音楽を手軽に低所費電力で再生できる。背面に太陽光パネルも装備。スマートフォンへの充電も行なえる。

 デジタル音声信号処理には、同社が9月27日に発表した車載用フルデジタルスピーカーシステム「01DRIVE」と同じく、Trigence SemiconductorのDnote技術を採用。44.1kHzのデジタル音源にオーバーサンプリング(256fs)をかけ、11MHzに変調。これをアナログ変換することなくスピーカーのボイスコイルに直接入力する。車載用の「01DRIVE」は6chに分割された信号が1つのマルチボイスコイルを通じてユニットを動かしているが、「ZP1」は2つに分割されたデジタル信号がボイスコイルに入力され、ユニットを駆動する。スピーカーは32mm径のアルミ製フルレンジユニットを3基内蔵し、3ユニットでパラレル駆動する。実用最大出力は総合4.2W。

ZP1側面に電源などのボタンとUSB端子、背面にソーラーパネルを装備iPod touchの音楽をBluetooth経由で再生

 スイッチングのパルスを11MHzまで高速化したことにより、高密度な再生だけでなく、不要なときに動作させないことで低消費電力化を実現。バッテリ容量は約2,500mAhで、連続30時間の駆動が可能。ソーラーパネル利用時は、約3時間の充電で約1時間動作する。USB充電の場合は約5時間、ソーラーでは約15時間でフル充電できる。

 Bluetooth 2.1 + EDRに対応し、プロファイルはA2DPをサポートする。通信距離は約10m。外形寸法は192×115×39mm(幅×奥行き×高さ)、重量は550g。

3つのスピーカーユニットを内蔵折り畳んで持ち運べる主な特徴


(2012年 10月 2日)

[AV Watch編集部 中林暁]