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クラリオン、天井埋め込み型の防水フルデジタルBluetoothスピーカー

施工例

 クラリオンは、「フルデジタルスピーカー」の新製品として、住宅向けの天井埋め込み型モデル「ZF160」を4月上旬より発売する。価格は63,000円。なお、施工費は含まれていない。

 フルデジタルスピーカーシステム「01DRIVE」シリーズの第3弾製品。一般的なスピーカーのように、デジタル音源をDACでアナログ変換してアンプで増幅する方法とは異なり、デジタル音源からスピーカー駆動までを完全デジタルで伝送する。

 既発売の同社車載用スピーカー「Z8/Z17F」やBluetoothスピーカー「ZP1」と同様に、Trigence SemiconductorのDnote技術を採用。44.1kHzのデジタル音源にオーバーサンプリング(256fs)をかけ、11MHzに変調。これをアナログ変換することなくスピーカーのボイスコイルに直接入力する。この方式により、原音に忠実な再生や、省電力での動作などを特徴とする。

 新モデルの天井埋め込み型「ZF160」は、防水/防カビ仕様の16cm径スピーカーユニットと駆動ユニット、リモコンで構成するBluetoothスピーカー。リビングやキッチンのほか、浴室にも設置可能としている。スピーカー裏側の薄さを80mmとしたことで、天井裏のスペースが狭いケースにも対応できるという。

 Bluetooth 2.1 + EDRに準拠し、対応スマートフォンなどの音楽をワイヤレスでステレオ再生可能。プロファイルはA2DPに対応。7台までのBluetooth機器を登録できる。伝送距離は約10m。フルデジタルスピーカーの省電力性能により、「1カ月間、音楽を連続再生しても電気代は数十円程度」としている。電源ON/OFFは、付属リモコンによる操作のほか、壁面にスイッチを設置することでも操作できる。

 スピーカーユニットは、16cm径の6ボイスコイルウーファ1基と25mm径バランスドームツイータ2基で構成。1台のスピーカーでステレオ再生が行なえる。また、同製品を2セット利用して、駆動ユニット2台をデジタル接続することにより、本格的なステレオ再生も行なえるという。出力は総合4.5W。スピーカーユニットの重量は1,150g、駆動ユニットの外形寸法と重量は217×105×34mm(幅×奥行き×高さ)、350g。

スピーカーユニット(中央)と駆動ユニット(右)、リモコン(左)で構成
浴室にも設置可能
スピーカーの内部構造

(中林暁)