ニュース

HMD「MOVERIO」と東京パフォーマンスドールの“AR演劇”

エプソンが実証実験。舞台に同期した映像表示

MOVERIOを、東京パフォーマンスドールの脇あかりさんが装着

 セイコーエプソンは8日、アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」のパフォーマンス公演において、エプソン製シースルーモバイルビューワー「MOVERIO(モベリオ)」を使った日本初のAR(拡張現実)演劇の実証実験を8月15日より行なうと発表した。

 MOVERIO(直販価格39,980円/'11年発売)は、メガネのように装着した透過ディスプレイ上に映像やWebコンテンツなどを表示しながら、背景をそのまま見ることができるヘッドマウントディスプレイ(HMD)。5m先に80型相当の画面を表示でき、画面と同時に周りの状況も確認できる点が特徴。OSはAndroid 2.2で、IEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応する。

 '90年にデビューし、篠原涼子や穴井夕子、市井由理(EAST END×YURI)らを輩出した東京パフォーマンスドール(TPD)は、現在、平均年齢15歳の新メンバー10名で活動している。

 今回の「AR演劇」は、8月15日から2014年6月まで予定しているTPDの劇場公演の中に設けられた「日本初のHMDシート」(1公演のうち20席を予定/4,800円)で視聴できるもの。HMDシートの購入者は、各公演のクライマックスシーンで、MOVERIOを装着して観賞する。3Dオブジェクトや字幕などのテキストを、舞台シーンの実視野に重ね合わせて表示することで、よりエンターテインメント性を高める演出が行なわれるという。

 公演名は「東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE 『1×0』」で、会場はCBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区道玄坂2丁目29-5 ザ・プライム 6F)。チケットは全席指定で、「日本初のHMDシート」は、チケットぴあ/イープラスのみで販売される。HMDシートではない一般席の料金も4,800円(前売/当日共通)で同じ。なお、未就学児童の入場はできない。

 映像再生は、電通国際情報サービス(ISID)が担当。同社が開発した無線LANベースのマルチキャスト伝送技術により、あらかじめMOVERIOにセットされた映像や音声など複数の演出素材を、1台のPCから20台の「MOVERIO」へ舞台進行に同期して制御信号を伝送して一括同時再生させる。このマルチキャスト伝送技術配信システムの詳細は、ISIDのニュースリリースで説明している

 エプソンは、「MOVERIOは、これまでにない新たなコミュニケーション文化を創造できる可能性を持った商品。今後もMOVERIOとアプリケーションを組み合わせることにより、さまざまな分野で新しいコミュニケーション手法の開発を行なう」としている。

(中林暁)