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MI7、PreSonusの真空管搭載プリアンプ最上位モデル「ADL 700」と「ADL 600」

モノラルの「ADL 700」

 エムアイセブンジャパンは、真空管デザイナーのAnthony DeMaria氏とコラボレートしたPreSonus の最高峰プリアンプ「ADL 700」と「ADL 600」を11月29日より発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、モノラルでチャンネルストリップ搭載のADL 700が248,000円、ステレオのADL 600が298,000円。いずれも2Uラックマウントサイズ。

 「ADLシリーズ」は、PreSonusとともに「XMAX」プリアンプなどを開発してきたエンジニアのロバート・クリール氏と、真空管デザイナーのAnthony DeMaria氏とのコラボレートにより実現した製品。クラスAアンプのディスクリート構造で、1chごとに6922真空管を2基と12AT7真空管を1基搭載。±300Vのパワー・レースで動作することによりヘッドルームを高め、音質向上を図っている。

ステレオの「ADL 600」

 低ノイズと高いコモンモード・リジェクションを実現したというトランスデザインを採用。スイッチ・アッテネーター、アナログVU、LEDメーターなどを採用。信号経路にオペアンプやICは使用せず、ポリプロピレンのフィルムコンデンサーに至るまでハイエンドを追求したという。

 ADL 700は4バンドのセミパラメトリックEQを搭載し、ローバンドとハイバンドはシェルビングとピークの間で切り替え可能。1台のみでも、2台のペアでも利用でき、2台でコンプレッサを同期することも可能。

 入出力は両機種ともXLRバランスのマイク/ライン入力とライン出力を搭載。マイクの入力インピーダンスは1,500/900/300/150Ωの4種類から選択可能。ライン入力のインピーダンスは2kΩ。最大出力レベルはADL 700が+28dBu、ADL 600が+23dBu。出力インピーダンスはADL 700が50Ω、ADL 600が600Ω。外形寸法は両機種共通で482.6×431.8×88.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量はADL 700が10.32kg、ADL 600が12.7kg。

ADL 700の背面
ADL 600の背面

(中林暁)