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VENICE 2で撮影された「キングダム 魂の決戦」の舞台裏。騎馬戦の動きはmocopi活用!?

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

劇場公開中の映画「キングダム 魂の決戦」。撮影には、ソニーのCineAltaシリーズ「VENICE 2」や「VENICE エクステンションMini」が使われているほか、CG制作では映画本編映像に初めて小型モバイルモーションキャプチャ「mocopi」を活用。音響制作では、「360 Virtual Mixing Environment(360VME)」が採用されているなど、ソニーの技術が多数投入されている。

そんな同作を作り上げたクリエイター達や、それを支えたソニーの技術に迫る特設ページが公開されている。

特設ページでは、写真家の菊池修氏がα9 IIIで撮影した、同作撮影中の写真に加え、「撮影技術」「VFX(視覚効果)」「音響制作」の観点で各分野のクリエイターのインタビューページが用意されている。

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会
「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

シリーズ5作目となる「キングダム 魂の決戦」の特徴は、50万人規模の合従軍と20万の秦軍がぶつかり合う多対多の乱戦と、高い山々に囲まれた要衝「函谷関」の存在による、縦方向の広大な空間表限。

戦闘のシーンでは、そのほとんどのカットで、主要となるキャラクターの周囲だけでなく、背後にも多数の人々が戦闘を繰り広げている様子が映し出されている。

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

人だけでなく馬も入り乱れる戦闘シーンの撮影に活躍したのが、VENICE 2のカメラヘッド部分を切り離して延長できるVENICEエクステンションシステムMini。VENICE 2の解像度を妥協せずにそのまま、自由なカメラワークで撮影できるため、「カメラを戦いの只中まで踏み込ませられた」という。

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

そして、大軍勢の動きに活用されたのがmocopi。CGの制作には、スーツを着用してのモーションキャプチャー技術はもちろん取り入れられているが、このキャプチャーには、専用のスタジオを使い、アクションパフォーマーの人に来てもらって撮影する大がかりなものになる。

とくに今回のような、群衆のバリエーションに大量の動きを用意するとなってくると、この従来のキャプチャー方法では時間もコストも膨大になってしまう。

そこで、mocopiを活用して、椅子に座って騎乗兵の動きを収録。CG制作を行なう作業者が自ら装着して動きを作ることで、膨大なバリエーションを用意でき、軍勢全体のリアリティを引き出した。映画の本編映像にmocopiのモーションデータを採用したのは、今回が初とのことだ。

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

実際に作品を観てみると、とくに戦闘のシーンは背景に映る人々の動きが自然で、この特設サイトの制作映像を観てから「そこもCGだったんだ」と気付くようなシーンも多かった。IMAXレーザーで観たが、劇場の大きなスクリーンで観ても違和感は全然感じられなかった。

音響制作のページでは、複数のスピーカーで構成された立体音響スタジオの音場をヘッドフォンで再現する360VMEについて紹介されている。360VMEは、音楽制作の現場の話で取り上げられている技術なのだが、こういった映画などの映像制作関係に取り入れられていることが多いそうだ。

この技術の利点は、サウンドデザイナーやエンジニアの人達がスタジオ以外の場所でも同じ音響環境で作業ができるほか、チェックする監督やプロデューサーも同じ条件で確認できるため、認識のすれ違いを抑えて、修正や調整がスムーズに行なえるといったところにあるという。

「キングダム 魂の決戦」ソニー特設ページより
(C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会

それぞれのページでは、ソニーの技術に関わらず、それぞれの分野で活躍したクリエイター陣が作品に対するこだわりを紹介しているほか、各インタビューをまとめた動画や作業風景の動画も合わせて公開されている。鑑賞後に読むと、印象的に感じたシーンに込められたこだわりを知れるほか、もう一度劇場に観に行きたくなるような内容になっている。

また、ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神では、8月28日まで公開記念展も実施中。映画関連映像を視聴できるほか、撮影衣装の特別展示も各店舗で行なわれている。ソニーストア銀座では、エンターテインメントシアター「SHIKAKU」での視聴体験も実施中だ。展示の詳細についてはWebサイトを参照のこと。

野澤佳悟