NEC、1,356×768ドットの世界最大61型プラズマディスプレイ

7月23日発売 標準価格：オープンプライス 連絡先：プラズマディスプレイ インフォメーションセンター 　　　　Tel.03-3798-7273

　日本電気株式会社(NEC)の社内カンパニー「NECエレクトロンデバイス」は、61型プラズマディスプレイ「PX-61XM1」を7月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は250万円前後になる見込み。本体にはリモコンが付属する。

奥行きは119mm	背面右側の端子パネル

　PX-61XM1は、画面サイズ61型(対角155cm)のプラズマディスプレイ。同社では世界最大としている。また、600cd/m²のピーク輝度や、60:1の明所コントラストを実現し、「このサイズでは最高スペック」としている。加えて、セル構造と駆動方式を見直すことで、消費電力を従来の約30%に低減。冷却ファンの作動音も22dBまで静音化した。

　パネルの解像度は1,365×768ドット。480p、480i、525p、525i、625p、625i、720p、1035i、1080iの各信号に対応し、インターレース信号はプログレッシブに変換して表示する。また、2-3プルダウン機能も搭載し、1080i時にも対応する。また、縦画面表示も可能。

　カラーフィルターには独自のCCF(Capsulated Color Filter)を採用。さらに、Accucrimson(アキュクリムゾン)フィルタを併用することで、赤色の表現力を向上したとしている。特に朱色と赤の正確な描きわけが可能になったという。また、赤色の調整が可能になったため、肌色の表示も自然になったとしている。

　動画の表示品質を向上させるため、「高密度サンプリング補間方式」を採用。プログレッシブ変換のときにサンプリングエリアを従来より拡大することで、斜め線などのジャギー感を改善。なめらかな曲線の表示を実現している。

本体は縦置きも可能	標準装備のリモコン

　RGB入力端子を装備し、PCディスプレイとしても使用できる。NVIDIAのGeForce3」などと組み合わせると、1,360×768ドットのリアル表示が可能。また、補間処理で最大1,600×1,200ドットまでの簡易表示に対応する。

　PC信号とビデオ信号の同時表示(それぞれ1画面ずつ)も可能で、ピクチャーインピクチャーのほか、横に1つづつ並べる「サイドバイサイド」モードが2種類用意されている。

　ディスプレイの外形寸法は、1,480×119×890mm(幅×奥行き×高さ)。重量は61kg。オプションとしてスタンド(85,000円)、壁掛けユニット(40,000円)、天井取り付けユニット(80,000円)、スピーカー(110,000円)などが用意される。なお、なお、本体横に設置されているスピーカーはオプションで、スピーカー用のアンプはディスプレイ本体に内蔵されており、出力は7W×2となっている。

スマート・ボードの装着例

　また、同製品をタッチパネル化するスマートテクノロジー製の「プラズマ・ディスプレイ・スマートボード(PN261)」も発表された。PX-61XM1に取り付けると、付属のペンで文字やイラストを画面に重ねて表示できる。価格、発売日とも未定。同社では「100万円を切りたい」としている。

　PowerPoint使用時には、ペンで書き加えられた画面を保存することも可能。すでに、NEC製の42型プラズマディスプレイに対応したスマート・ボードが発売されているが、今回の61型モデルに対応することで、「オフィスにあるホワイトボードとほぼ同じ大きさが実現できる」としている。

【主な仕様】

• 表示サイズ：1,351×760mm(対角1,550mm)
• アスペクト比：16:9
• 画素ピッチ：0.99×0.99mm
• 消費電力：660W
• 対応映像信号：RGB/NTSC(3.58/4.43)/PAL(B,G,M,N)/PAL60/SECAM/HD/DVD/DTV
• 入力端子：アナログRGB×2(ミニD-sub15ピン、5BNC)、DVI×1(29ピン)、コンポジット映像×2(RCA、BNC)、S映像×1(ミニDin)、コンポーネント×2(RCA、BNC)
• 出力端子：スピーカー端子(7W×7W)
• 外部制御信号：RS-232C
• 外形寸法：1,480×119×890mm(幅×奥行き×高さ)
• 重量：61kg

(2001年6月11日)

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