ビクターは、HDDレコーダとして、2000年11月にHDDとS-VHSのハイブリッドビデオレコーダ「HM-HDS1」を、HDD内蔵TV「AV-32/28DD2」を2001年6月に発売。今回、新たに単体機を発売したことで、「すべてのユーザーのニーズに応えるラインナップが揃った」(同社)としている。 HDDレコーダとしての基本システムは従来機を踏襲し、記録形式は映像が可変ビットレート(VBR)のMPEG-2、音声がMPEG-1 Layer2。ただし、HDD容量が従来の20GBから40GBに倍増したことにより、SPモードのビットレートが6.4Mbpsから8.4Mbpsに、LPモードが4.5Mbpsから6.4Mbpsに引き上げられた。 さらに、タイムシフト用のバッファリングも5.2Mbpsから8.4Mbpsに高ビットレート化されている。なお、EPと、SEPは従来と同じ、3.2Mbps、2.2Mbpsとなっている。そのほかにも、予約プログラム数が16から32に、最大録画タイトル数が60番組から100番組に増えている。
チューナは地上波のみ内蔵し、VHFが1ch~12ch、UHFが13ch~62ch、CATVがC13~C63。なお、EPG(電子番組表)には対応しておらず、液晶GコードリモコンによるGコード予約が可能。リモコンコードはA/B/C/Dに対応する。 HM-HD1の最大の特徴として、チャンネルを変更しても継続される追っかけ再生機能がある。従来機種では、チャンネル変更時にバッファがクリアされるため、チャンネル変更前の番組にはさかのぼることはできなかった。今回、録画/再生が行なわれるまでは、自動的に最大3時間までバッファリングされているので、前に見ていた番組まで戻って再生できるようになった。同社によれば、民生用のHDDレコーダでは、業界初としている。 その他にも、録画中の番組を、録画しながら最初から再生するといった機能や、リモコンのボタンで約7秒前に戻って再生する「チョット見バック」機能も装備。再生機能としては、音声付きの1.5倍再生機能や、「360倍速マジックサーチ」、二重・モノラル音声番組のステレオ部分を自動的に飛ばして再生する「オートCMスキップ」なども搭載する。また、毎週や毎日放送されている帯番組を、自動的に上書き更新録画する「おまかせ毎週録画」も可能。 外部入力端子はS端子×2、コポジット×2、音声×2、出力はS端子×2、コンポジット×2、音声×2。映像/音声端子に加え、ビデオコントロール端子と、マルチダビング端子も装備する。なお、i.LINKなどのデジタル端子は搭載しておらず、外部機器との接続はアナログのみとなる。外形寸法は、400×292×77mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.5kg、消費電力25W。 ビデオコントロール端子と、同社のBS/CSデジタルチューナのビデオリモートコントロール端子を接続すれば、チューナのEPG録画予約と連動して録画できる。また、マルチダビング端子と同社のVHSデッキの録画ポーズコネクタを接続することで、HM-HD1が録画と録画一時停止をコントロールする自動ダビングが可能。オプションの赤外線ユニット「マルチダビングリモコン(3,500円)」を使用すれば、他社製のビデオデッキでもコントロールできる。
編集機能は、画面を見ながら「から/まで」指定して行なえるが、基本的に外部ビデオデッキにダビングする機能のため、そのシーケンスをHDDに内に保存することはできない。また、番組のカットや、結合機能もないので、一度HDD内に録画した番組をHDD内で編集することは実質的にできないことになる。
□日本ビクターのホームページ (2001年8月28日)
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