オーディオエキスポ2001会場レポート その1
~ヤマハ/ソニー/パイオニア編:ヤマハがデジタルアンプを参考出品~


開催期間:10月5日~10月8日

場所:東京ビッグサイト(西ホール)

入場料:1,000円(高校生以下無料)



 オーディオ・映像関連製品の展示会「オーディオエキスポ2001」が、東京ビッグサイトで開幕した。期間は10月5日から8日までの4日間。入場料は1,000円だが高校生以下は無料。主催は社団法人 日本オーディオ協会。

 「オーディオエキスポ」は、今年で50回目を迎えた歴史のあるイベント。今回は東京ビッグサイトの西ホールで行なわれ、AV関連製品メーカーなど80社が出展している。「CEATEC 2001」直後の開催となったため、全体的に目新しい展示は少なかったが、サラウンド対応のオーディオ機器をメインに各社が製品をアピールしていた。

■ デジタルアンプ、PDPなどを参考出展したヤマハ

 ヤマハは、AVアンプ、CD-Rレコーダ、スピーカーなど、既存の製品を中心に展示。特に注目を集めていたのは、発表されたばかりのフラッグシップAVアンプ「DSP-AZ1」や、スピーカー「HX」シリーズだった。

 「DSP-AZ1」の電源部や「HX」のカットモデルなどを展示したほか、「DSP-AZ1」と「HX」を使ったシアターブースも設置されていた。

 また、10月3日に参入が発表されたPDPや、フラットパネルスピーカーの試作機が壁掛けにされて、参考展示されていた。製品については、「2002年度の後半に商品化の予定だが、価格などはまだ何ともいえない」と話していた。

DSP-AZ1の電源部 HXのカットモデル 参考出展のPDPとフラットパネルスピーカー試作機

 さらに注目なのは、そのPDPの下に置かれていたデジタルアンプ。この会場で初公開されたもので、500W×2chアンプ、DVDプレーヤー/AVアンプ一体型、AVアンプ、壁掛け型AVアンプの4モデルと、アンプICが並べられている。

 省スペースの設計が可能なデジタルアンプの特性を活かし、これまでのヤマハとは違った印象のデザインを示していた。しかし、このままの形での製品化予定はなく、「来場者の反応を見るための展示で、デザイン試作のモックアップ。実働はしていない。会場での声を参考にしながらデジタルアンプを開発していきたい」と説明していた。

デジタルアンプICの展示。左が展示製品に使用しているIC、右は2.5W×2のオールインワンIC 500W×2chデジタルアンプモデル。1Uサイズでラックマウントできるようにデザインされている 壁掛け型の展示(中段)。右端はDVD-Audio/Videoプレーヤー

50W×6chのAVアンプモデル。右の液晶表示部はリモコンを想定しているという 一体型モデル。スピーカーも入れたオールインワンパッケージのラインナップも考えている 一体型モデルのアップ。DVD-Audio/Videoや、AAC、ドルビープロロジック IIなどのロゴを確認できた


■ ソニー、i.LINK接続のシステムコンポ「LISSA」をデモ

 ソニーは、SACDプレーヤー、DVDビデオプレーヤー、AVアンプスピーカー、Net MD対応製品、メモリースティックプレーヤーなど、オーディオ関連機器をメインに展示。しかし、CEATECで展示されたDVR-Blueや、GRAND WEGAなど映像系の製品は見られなかった。

 ブース正面には、SACDのロゴを大きくあしらってアピール。SACDプレーヤーや、アンプなどを展示していたが、トールボーイスピーカー「SS-X90ED」など一部の新製品以外は発売中のものばかり。今回初めて見るような参考出品はなかったが、発売を直前に控えた製品が数多く展示されていた。

 DVDプレーヤーでは、「DVDウォークマン」や、シースルーデザイン採用の「DVP-F21」などが目を引いた。AVアンプは、「STR-VA555ES」など、新発売の4機種すべてを展示。スピーカーは、その隣りに配され、「SS-X90ED」、「SS-LA500ED」などが置かれていた。

SACDの展示 シースルーDVDプレーヤー「DVP-F21」 AVアンプ「STR-VA555ES」と、スピーカー「SS-LA500ED」

 そのほか、新製品で注目されるのは、ソニースタイルドットコム・ジャパンの独占販売となるi.LINK接続のシステムコンポ「LISSA」。背面に回って確認したところ、各機器間はすべてi.LINKで接続。PCとのリンクもデモンストレーションされていた。

LISSA LISSA背面 PC接続のデモ


■ パイオニア、シースルーの「VSA-AX10」を展示

 パイオニアは、DVDレコーダー「DVR-7000」や、50型プラズマTVの新製品「PDP-503HD」などを中心にアピール。CEATECで展示された廉価DVD-RWデッキや、DVDオーディオ/SACDに対応するプログレッシブDVDプレーヤー「DV-S747A」もあった。

 しかし、初公開の参考出品や、DVR-Blueなどの新規格の製品は展示されなかった。

DVDレコーダー「DVR-7000」のデモ プラズマTV「PDP-503HD」 DVDプレーヤー「DV-S747A」

 パイオニアブースで、特に注目が集まっていたのが、シースルーモデルが展示された「VSA-AX10」。ターンテーブル上に置かれたモデルを、回しながらじっくりと観察する来場者も多かった。また、シアターコーナーでは、「VSA-AX10」を用いたデモが行なわれ、整理券を持った来場者が列を作った。

VSA-AX10のシースルーモデル シアターコーナー

□オーディオエキスポのホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/

(2001年10月5日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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