ビクター、1440iにアップコンバートする「DET」搭載テレビ


AV-32Z1500(左)/AV-36Z1500(右)
11月中旬発売

標準価格:「AV-36Z1500」34万円
     「AV-32Z1500」29万円

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 日本ビクター株式会社は、総走査線数1,500本、有効走査線数1,440本にアップコンバートする独自の高画質化技術「DET(Digital Emotional Technology)」を搭載したテレビ2機種を11月中旬に発売する。価格は36型の「AV-36Z1500」が34万円、32型の「AV-32Z1500」が29万円。

 「DET」は、480i/480p/720p/1080iの各ソースを1440iにアップコンバートして表示する技術。今回発売の2機種は搭載第1弾となるもので、シリーズ名は「1500iシリーズ」とされている。なお、「DET」技術はPCからのXGA(1,024×768ドット)入力にも対応しているが、今回発売のモデルではPC入力は非対応。

 同社では、「デジタルホームシアターの核となるテレビディスプレイとして、フイルム映像により近づいた奥行きのある高画質を再現。また、データ放送なども文字までクッキリと読み取れる高精細映像を実現した。本格化するデジタルホームAV時代に今までにない新しい価値を提供していけるものと確信している」と説明している。

 ブラウン管には同社の「ファインピッチブラウン管」の周辺フォーカスをさらに向上させた「新リアルファインピッチブラウン管」を採用。映像回路はBSデジタル放送の30MHz帯域に対応した「新リアルHDレンジCRTドライバー」を搭載している。

背面入出力端子部
 チューナには、地上波放送のゴーストを低減する「デジタルワイドGRT」、「ノイズクリア回路」を装備。なお、搭載チューナは地上波用/アナログBS用で、BSデジタルチューナは内蔵していない。入力端子は、D4×3系統。その他にも、S/コンポジット×4、モニター出力×1、ステレオRCA出力×1などを備えている。

 マルチ画面表示は、BSデジタル放送と現行放送や、プログレッシブDVDと現行放送など、異なる入力ソースを2画面で表示できる「新マルチ画面」を搭載。「DET」により、480i放送ならば縦方向に3画面をそのまま表示できる。

 また、任意部分を4倍に拡大する「どこでもズームアップ」、部屋の明るさに合せて画面の明るさを自動調整する「デジタルE.E.センサー」、マニュアル調節機能「シアタープロ設定」などの調節機能も備えている。

DVD映像のビルの窓枠アップ。左が「DET」搭載の「AV-36Z1500」、右がプログレッシブテレビ「HV-36PZ8」

 発表会では、同社のプログレッシブテレビ「HV-36PZ8」を比較対象にしたデモが行なわれていたが、DVD映像ではビルの窓枠など、ジャギーが目立つ部分で特に滑らかに表示されていた。

【主な仕様】

 AV-36Z1500AV-32Z1500
ブラウン管リアルフラットファインピッチブラウン管
総合音声出力10W×25W×2
スピーカー3cm×10cm 2個
丸10cm 2個
4cm×20cm 2個
丸13cm 1個
入力端子D4×3、S/コンポジット×4
出力端子モニター×1、ステレオRCA×1、ヘッドフォン×1
消費電力201W194W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
962×593×624mm848×542×543mm
重量77.1kg56.5kg

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/products/tv/AV-36Z1500.html
□関連記事
【9月18日】ビクター、1,440iにアップコンバートする技術「DET」を発表
-PDPやプロジェクタに応用も、製品は年末に投入予定
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010918/victor.htm

(2001年10月17日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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