ブエナビスタ、DVD「千と千尋の神隠し」を4,700円で今夏発売 ―特製「ジブリDVDプレーヤー」バンドル版も発売

4月5日開催

　ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ブエナ・ビスタ)は5日、販売店向けイベント「2002年春のコンベンション」を都内で開催した。その席でDVDビデオ「千と千尋の神隠し」が今夏に発売すると発表。「ジブリがいっぱいCOLLECTION」の新作として発売され、通常版のほか「コレクターズエディション」、「ジブリDVDプレーヤーバンドル版」の3種類をラインナップする。

　通常版(VWDZ-8036)は、2枚組みピクチャーディスクで4,700円。全編の絵コンテと劇場予告編を収録している。パッケージはアマレイダブルボックス。

　コレクターズエディションは、劇場版ポスターセット(3枚)と、油屋のジオラマ、ベルリン映画祭のプレスブックレット、「ハクのおむすびフィギュア」を同梱。1万セットの限定品で、価格は15,000円となっている。

　ジブリDVDプレーヤーバンドル版は、2001年10月に発売された「白雪姫」DVDデラックス版と、「ディズニーDVDプレーヤー」のセット販売と同じ趣向のパッケージ。今回は、木目調のプレーヤーがセットになって19,800円で発売される。なお、今回も数量限定となっている。

　収録音声は、1.ドルビーデジタルステレオ(日本語)、2.DTS ES(日本語)、3.ドルビーデジタルステレオ(仏語)、4.ドルビーデジタルステレオ(中国語)。マルチチャンネルはDTS ESのみとなっている。映像はビスタサイズのスクイーズで収録され、字幕は、日本語、仏語、中国語、英語の4種類から選択可能。

　また、通常版の予約特典として、コレクターズエディションにも付属する「おにぎりフィギュア」を予定している。これは、宮崎駿監督が自ら握ったおぎにりから型を起こしたという。これを予約者に先着順でプレゼントする。

　CMキャラクタには、自らも作品の大ファンだという明石家さんまさんを起用する。テレビCMなどに露出するほか、さんまさんを「宣伝部長」と設定し、iモードを使った「宣伝部員募集キャンペーン」も展開するという。

　そのほか、同作品と「耳をすませば」(近日発売)、または「天空の城ラピュタ」(今秋発売)の両方を購入すると液晶テレビなどが当たる「千と千尋ともう一枚DVDキャンペーン」など、大規模なプロモーションを展開する予定。店頭へも、さんまさんの全身ポップなど、「『もののけ姫』を超える点数の販促グッズ」が提供されることが伝えられた。

　プロモーション全体を企画・担当するのが、コピーライターの糸井重里氏。作品について「2,300万人という多くの人に受け入れられたことが、何よりもこの作品の魅力を物語っている」と語り、ターゲットを「劇場に足を運んだ2,300万人以外の人たち」という幅広い層に据えた。さんまさんの起用も「日本で一番支持されているキャラクタだから」としている。

　また、「地方からの情報発信」もテーマの1つとし、各店頭での販促キャンペーン時には、「おにぎり型の気球」を上げるなど、メディア以外での告知にも務めるという。

「アトランティス～失われた帝国」、「シンデレラ II」　(C)Disney Enterprises,Inc.

　会場では、ディズニー作品のDVDパッケージも発表された。その1つが「アトランティス～失われた帝国～」(VWDS-4582)で、6月28日に4,200円で発売。

　ディスクの仕様は、片面2層ピクチャーディスク。英語、日本語とも音声はドルビーデジタル5.1chで収録し、映像はシネスコサイズのスクイーズ収録。未公開映像やメイキング、CGメカニック･デザインなどの特典も納められている。

　コアユーザーを「小学生の男の子」に設定し、テレビ東京系「おはスタ」で始まる「超古代文明の謎」コーナーと連動。さらに学年誌に露出するなど、アトランティスの謎を解く鍵のひとつとして同作品を印象付けるプロモーションを行なう。

　DVD、ビデオオリジナルの「シンデレラ II」(VWDS-4598)の発売もアナウンスされた。発売日は8月7日で、価格は3,800円。英語、日本語とも音声はドルビーデジタル5.1ch収録、映像はビスタサイズとなっている。

　'50年に米国で初公開された「シンデレラ」のその後を描いた作品で、嫁いだばかりのシンデレラがお城のしきたりに悩んだり、いじわるな姉が身分違いの恋をするなど、3篇のストーリーが描かれている。特典は「シンデレラのすてきなお城」(ゲーム)など。

　加えて、「普段それほど映画を見ない人に映画の良さを再認識してもらうための企画」という、再販シリーズ「THE MOVIEST(ザ・ムーベスト)」も紹介された。すでに発売された製品を新価格の2,500円で発売する企画だが、「カクテル」など初DVD化作品も一部含まれている。第1弾として20タイトルが6月19日に発売される予定。

THE MOVIESTシリーズ

　パッケージをマリン･ブルーに統一するなど、コレクション性の高さを打ち出したという。販促物も統一感を重視したものが提供される。なお、タイトルと型番は「DVD発売日一覧 4月4日の更新情報」に掲載している。

　さらに、「ダンボ」、「くまのプーさん」など、ディズニーの長編クラシック作品をDVD化し、7月19日からシリーズ展開することが明らかにされた。各3,800円でスタートする。

　7月19日発売の第1弾は、「ダンボ」、「おしゃれキャット」、「三人の騎士」、「オリバー ニューヨークの子猫物語」。第2弾は8月21日に発売され、「王様の剣」、「ビアンカの大冒険～ゴールデン・イーグルを救え!」、「不思議の国のアリス」、「くまのプーさん 完全保存版」の4本となっている。

□ブエナビスタのホームページ
http://www.disney.co.jp/videos/
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【2001年3月28日】ブエナビスタ、2001年春のコンベンションを開催
～ ダイナソー、わんわん物語II、白雪姫をDVDでリリース ～
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(2002年4月5日)

[orimoto@impress.co.jp]