ヤマハ、Advanced AudioMaster搭載CD-R/RWドライブ
―高音質モードが等速/4/8倍速書き込みに対応


7月下旬発売

標準価格:オープンプライス

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 ヤマハ株式会社は、高音質記録モードを搭載したATAPI内蔵型CD-R/RWドライブ「CRW-F1」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は2万円を切る程度と見込まれる。

 CRW-F1は、最大書き込み速度44倍速、最大書き換え速度24倍速のATAPI内蔵型CD-R/RWドライブ。バッファアンダーラン防止機能に「SafeBurn」を搭載する。読み込み速度は最大44倍速で、バッファサイズは8MB。従来機同様、アクセスランプにブルーLEDを採用する。

 最大の特徴は、ディスクの回転速度を8,700rpmで固定した「フルCAV」モードを搭載したこと。段階的に回転数を上げる「Pertial CAV」に比べて、「回転変動に伴う不要な振動を排除でき、高品位な書き込みが可能」としている。騒音対策として、特有の振動帯域を抑える「ダイナミックダンパー」を採用する。なお、フルCAVに対応するのは最大記録速度時のみ。CD-RWはパケットライティング時に限り10倍速でのフルCAVも可能だが、そのほかの記録速度ではCLV方式になる。また、CD-RWはパーシャルCAVでの24倍速書き換えにも対応する。

 さらに、独自の高品位音楽CD書き込み技術「AudioMASTER」は、従来4倍速固定だったものが8/4倍速と等速モードをサポートする「Advanced AudioMASTER」として搭載された。それに伴いドライブがブランクメディアを調査し、内蔵するデータベースから最適なモードを選択する「おまかせモード」も備えた。「AudioMASTER」は同社のCRW3200シリーズにも採用された技術で、記録データの幅を広くすることで「ジッタを抑え、正確なデータの読み取りが可能になる」(同社)。また、今回から大容量メディアにも対応し、870MBメディアで79分の記録が可能になった。

DiskT@2で書き込んだメディアサンプル
 ユニークな新機能として、CD-Rの非データ領域にレーザーで絵や文字を描画する「DiscT@2 (ディスクタトゥー)」を搭載。これは、レーザーの精密制御により、肉眼での視認が可能な0.1mm精度(250dpi相当)での書き込みを行なう。画像データの250dpiに相当し、モノカラーで256階調程度の表現が可能。ただし、書き込むにはCD-Rのセッションを閉じておく必要があるほか、色素の薄いメディアでは像が不鮮明になる。

 絵や柄などのデザインは、カスタマイズされたライティングソフト「nero Burning」で行なう。画像はカットアンドペーストでインポートでき、メディア毎に書き込める範囲の表示も可能。同社では、用途として日付や内容をメモ的に記録したり、ディスクのオリジナリティとすることなどを提案している。


□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/02060301.html
□関連記事
【2001年9月17日】ヤマハ、音楽CD専用記録モード搭載CD-R/RWドライブ
―線速度を上げ、ジッタの相対的な減少を実現
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010917/yamaha2.htm

(2002年6月3日)

[nisiuti@impress.co.jp]

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