エプソン、低コスト/高開口率の高温ポリシリコンTFT液晶パネルを開発


6月7日発表




 セイコーエプソン株式会社は7日、低コストの高開口高温ポリシリコンTFT液晶パネル(開発名称:DreamIII)を開発したと発表した。新開発パネルは、7月より0.99型を量産出荷し、順次0.7型、0.9型、1.4型を投入する予定としている。

 同パネルは、パネル内に新駆動回路システムを導入するなどの信号の高速処理技術によりXGA(1,024×768ドット)外付け液晶ドライバICを従来製品比で半減。さらにXGAとSVGA(800×600ドット)のシステムを共通化。これにより、ドライバIC関連のコスト削減、システム開発の低減を図れるとしている。

 また、光透過面積も拡大。実質的に透過光量を増加させるとともに開口率もさらに改善している。独自の高精細加工技術によりドライバーデザインの微細化、レイアウトの適正化を図り、チップサイズは従来品と同一ながら、0.9型を0.99型に、1.3型を1.4型に拡大している。

 さらに0.99型XGAパネルでは、開口面積を従来比で約20%改善。同サイズでは業界初となる輝度3,500ANSIルーメンが可能となり、この液晶パネルを使用した商品も企画されているという。

 

□セイコーエプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/020607.htm
□関連記事
【2001年4月24日】エプソン、プロジェクタ向け高温ポリシリコンTFT液晶を2倍増産
-1,280×720ドット高温ポリシリコンTFT液晶パネルも開発
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010424/epson.htm

(2002年6月7日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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